あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午後 問2
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午後 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
膠原病と所見の組合せで誤っているのはどれか。
- ベーチェット病 --------- 口腔粘膜のアフタ性潰瘍
- 多発性筋炎 ------------- 遠位筋の筋力低下
- 全身性硬化症 ----------- 手指のレイノー現象
- シェーグレン症候群 ----- ドライアイ
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この過去問の解説 (3件)
01
膠原病とは、自己免疫疾患の一つであり、何らかの原因で自己免疫反応が働いた結果、全身に分布している結合組織に炎症が生じ、多臓器障害などを引き起こす疾患群の総称です。古典的膠原病として、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症、多発性筋炎・皮膚筋炎などがあげられます。
ベーチェット病でみられる症状として、アフタ性潰瘍、下腿に好発する結節性紅斑、眼にみられるブドウ膜炎、外陰部潰瘍、皮膚針反応の陽性などがあげられます。
多発性筋炎でみられる症状として、近位筋群の筋力低下、嚥下障害、筋萎縮などの筋症状がみられます。なので、これが正解であると考えられます。
全身性硬化症でみられる症状として、レイノー現象、ソーセージ様手指、皮膚色素沈着、全身の皮膚硬化、仮面様顔貌などがあげられます。
シェーグレン症候群でみられる症状として、口腔の乾燥によるう歯(虫歯)、ドライアイなどの口腔内・眼の乾燥症状があげられます。
膠原病は国家試験の出題頻度が高く、症状だけでなく、血液検査でみられる特異的自己抗体も重要となりますので、しっかり押さえておくと良いでしょう。
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02
ベーチェット病:主症状、くりかえす口腔内のアフタ性潰瘍・ぶどう膜炎などの眼症状
・にきび、あるいは毛のう炎、結節性紅斑などの皮膚症状・外陰部潰瘍
全身性硬化症:レイノー症状、皮膚硬化、その他の皮膚症状、肺線維症、強皮症腎クリーゼ、逆流性食道炎、手指の屈曲拘縮、肺高血圧症、心外膜炎、不整脈、関節痛
シェーグレン症候群:自己免疫疾患(難病指定)
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03
近位筋群の能力低下を主徴とします。
症状としては以下のようなものがあります。
・筋症状:近位筋群の対称性筋力低下
・皮膚症状:紅斑性皮疹が特徴で、ヘリオトロープ疹と呼ばれる上眼瞼の浮腫があります。
・臓器病変:肝病変(間質性肺炎、嚥下性肺炎、呼吸筋障害による呼吸不全)、心臓病(心不全、心筋炎)
1.ベーチェット病
ベーチェット病は男女ほぼ同数で好発年齢は20〜40代です。
以下が主症状になります。
・口腔粘膜のアフタ性潰瘍
・皮膚症状
・眼のブドウ膜炎
・陰部潰瘍
その他に、関節炎、副睾丸炎、血管病変、中枢神経病変、消化器病変などの副症状があります。
3.全身性硬化症
全身性硬化症は男女比1:7で女性に多く、好発年齢は35〜55歳です。
症状としては
・皮膚症状:皮膚の硬化、手指はソーセージ様、顔面は仮面のようになる、手が蒼白となり、やがてチアノーゼ、回復すると紅潮するレイノー現象がみられる
・関節・筋・腱症状:関節痛、こわばりが高頻度にでる
・臓器病変:食道病変(嚥下困難、逆流性食道炎)、小腸病変(下痢、便秘)、肺病変(肺線維症)、心病変(心筋病変、心膜炎)、腎病変(高血圧、腎不全)など
4.シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は男女比1:17で女性に多く、好発年齢は50歳になります。
症状としては
・外分泌障害:ドライアイ、ドライマウス、鼻の乾燥、耳下腺の腫れ、性交痛など
・全身症状:易疲労、記憶力低下、頭痛、めまい、うつ傾向など
・その他:夜間頻尿、紫斑、レイノー現象、アレルギー、日光過敏など
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