問題
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錐体路の障害で生じるのはどれか。
1 .
アテトーゼ
2 .
痙性麻痺
3 .
運動失調
4 .
筋の固縮
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午後 問8 )
上位運動ニューロンが通る伝導路のうち、大脳皮質から脊髄の前角細胞までの経路を錐体路と言います。錐体路は厳密に2つの経路に分かれます。大脳皮質から上位運動ニューロンが軸索を伸ばし、錐体で交叉して、大部分が反対側の脊髄側索を通過します。これが外側脊髄視床路であり、ごく一部のニューロンは錐体で交叉せず同側の脊髄前索を通過します。この伝導路を前脊髄視床路と言います。
大脳基底核の障害で出現し、上下肢のゆったりとしたくねるような運動のことを指します。脳性麻痺やウィルソン病などでみられます。
上位運動ニューロン障害により出現し、筋トーヌスの亢進により痙縮を伴った運動麻痺が生じる状態を指します。脳血管障害の後遺症としてみられ、上肢が屈曲位、下肢は内反尖足位となります。錐体路障害でみられるため、これが正解であると考えられます。
小脳の障害で出現し、運動に関係する様々な動きの協調性が悪くなり、円滑な運動ができなくなる状態を指します。主に酩酊歩行などがみられます。
黒質の変性による大脳基底核の障害で出現し、筋トーヌスが亢進する状態を指します。主にパーキンソン病でみられ、鉛管現象や歯車現象が生じます。
錐体路障害の症状は、痙性麻痺、筋トーヌスの亢進、腱反射の亢進、病的反射の出現などがあります。
自分の意志で体を動かす事を随意運動
意志を介さず自然に動く事を不随意運動と言います。
運動をコントロールする神経経路を錐体路
それを補助的にコントロールする神経経路を錐体外路と言います。
不随意運動はこの錐体外路の異常で起こります。
錐体外路症状は下記になります。
振戦・バリスムス・舞踏病・アテトーゼ・ジストニー・ミオクローヌス