あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午後 問27

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午後 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

肺の五要穴のうち、表裏する経を同時に治療する作用がある経穴部位はどれか。
  • 前胸部、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下窩の外側、前正中線の外方6寸
  • 尺沢と太淵とを結ぶ線の中点の上方1寸
  • 長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間の溝で太淵の上方1寸5分
  • 身柱の外方1寸5分

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

五要穴のうち、表裏する経を同時に治療する作用がある経穴は、絡穴です。
肺の絡穴は、 列欠穴です。

1 .中府穴です。(手の太陰肺経の募穴)

2 .孔最穴です。(手の太陰肺経の郄穴)

3 .列欠穴です。(手の太陰肺経の絡穴)よって正解です。

4 .肺兪穴です。(足の太陽膀胱経、肺の背部兪穴)

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02

五要穴で、表裏の経絡を治療する効果のある経穴は、絡穴なので、設問中の経穴の中で、絡穴を選べば正解です。

肺経の五要穴は、

原穴が、太淵

郄穴が、孔最

絡穴が、列欠

募穴が、中府

兪穴が、肺兪

そこで、設問での経穴は、以下のようになります。

選択肢1. 前胸部、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下窩の外側、前正中線の外方6寸

中府で、募穴

選択肢2. 尺沢と太淵とを結ぶ線の中点の上方1寸

孔最で、郄穴

選択肢3. 長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間の溝で太淵の上方1寸5分

列欠で、絡穴

選択肢4. 身柱の外方1寸5分

肺兪で、背部兪穴

まとめ

因みに、絡穴以外の五要穴の作用としては、

原穴は、元気が多く集まるところ

郄穴は、筋や骨などの隙間

募穴は、臓腑の気が多く集まるところ

兪穴は、臓腑の気が注ぐところ

となります。

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03

表裏する経脈を同時に治療するということは、その経脈と他の経脈と連絡している絡穴を治療点とする必要があります。
特に慢性症状に対する反応や治療に用います。

1 . 前胸部、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下窩の外側、前正中線の外方6寸
この部位は中府穴であり、手の太陰肺経に属し、募穴となります。

2 . 尺沢と太淵とを結ぶ線の中点の上方1寸
この部位は孔最穴であり、手の太陰肺経に属し、郄穴となります。

3 . 長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間の溝で太淵の上方1寸5分
この部位は列缺穴であり、手の太陰肺経に属し、絡穴であり正答となります。

4 . 身柱の外方1寸5分
この部位は肺兪穴であり、足の太陽膀胱経に属し、肺の兪穴となります。

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