あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午後 問33

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午後 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、問いに答えよ。

「25歳の男性。昨日寒い屋外で作業をした後、後頸部から肩甲間部にかけて寒気が出現した。」

本症例の八綱病証で最も適切なのはどれか。
  • 表証
  • 熱証
  • 虚証
  • 陰証

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この過去問の解説 (3件)

01

・寒い屋外での作業
・後頚部から肩甲間部にかけて寒気

上記二点より、外因においては寒邪の侵襲が考えられます。

また八綱病証に当てはめた場合

【病位】(邪の侵襲部位)は、時間的にも年代的にも、表証となります。
【病情】(疾病の性質)は、寒証となります。
【病勢】(正邪の盛衰)は、侵襲が早く体の反応も早いため、実証です。

総綱(八綱の統括)
【陽】 ― 表証・熱証・寒証
【陰】 ― 裏証・寒証・虚証


1 . 表証
【病位】は、年齢的にも時系列的にも表証が当てはまっているため、正答となります。

2 . 熱証
疾病の性質である【病情】は寒証です。

3 . 虚証
【病勢】は、侵襲が早く体の反応も早くあらわれているため、実証です。

4 . 陰証
【総綱】は25歳という年齢からも、生体反応が活発である陽証に属した寒証が適切です。

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02

正解は1です。

八綱病証とは、四診によって得られた症状などから総合的に分析し、病変部位、性質および正気と邪気の力関係などの状況を帰納、説明するものです。

「昨日、寒い屋外で作業をした後、後頸部から肩甲間部にかけて寒気が出現した。」という症状から表証が考えられます。表証は、身体の浅い部位(皮膚、四肢、頭部、肩背部等)を指します。多くが外感病の初期です。表証の症候は、悪寒、発熱、頭痛、腰背痛などがあります。

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03

「寒い屋外+後頚部から肩甲間部にかけて寒気」

というキーワードから、

寒証であると判断できます。

しかし、設問には、寒証の項目がありません。

この設問項目の中で、熱証は除外され、

25歳男性ということから、虚証と、陰証もないだろう推測できます。

残った表証ですが、

寒証のうち、急性のものや風邪など、病の浅いものは表証となるので、こちらを選びます。

因みに、裏証となると、病は深く厄介なものと思えば良いです。

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