あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午後 問40
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午後 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す患者の病証で治療対象とする臓腑に対応する募穴はどれか。
「32歳の女性。主訴は頭重。症状の程度は軽く慢性的である。月経は遅れ気味で、始まると頭重が増悪する。下痢しやすいせいか普段から倦怠感があり、痰が多く、顔色が悪い。舌質は淡、脈は弱。」
「32歳の女性。主訴は頭重。症状の程度は軽く慢性的である。月経は遅れ気味で、始まると頭重が増悪する。下痢しやすいせいか普段から倦怠感があり、痰が多く、顔色が悪い。舌質は淡、脈は弱。」
- 期門
- 京門
- 章門
- 石門
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、脾の募穴となる「章門」ですが、
この脾の作用には主に、
運化作用(栄養を気血津液に作り変えたり、津液の吸収や運搬を行う)
昇清作用(気血津液を上半身に上昇させて運搬する)
統血作用(血液が血管から漏れないようにする)
などがあり、
これらの作用のうち、問題症例文中のキーワードとのつながりとして、
運化作用の低下が
「下痢や倦怠感」とつながり、
昇清作用の低下が
「慢性的な頭重」「痰が多く、顔色が悪い」とつながり、
統血作用の低下が
「月経が遅れ気味で、始まると頭重が増悪」
とつながってきます。
尚、
「舌質が淡」、「脈が弱」というキーワードから脾証が導き出せると良いですが、なかなか難しいので、
上記の症状より、脾証と判断できると、
解答に結び付けやすいでしょう。
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02
・月経遅
・月経に伴い主訴が増悪
・下痢しやすい
これら【脾の証】として強くあらわれているため、治療対象は脾の募穴となります。
1 . 期門は足の厥陰肝経に属した【肝】の募穴です。
2 . 京門は足の少陽胆経に属した【腎】の募穴です。
3 . 章門は足の厥陰肝経に属した【脾】の募穴であり、正答です。
4 . 石門は任脈に属した【三焦】の募穴です。
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03
頭痛、月経が遅れ気味、下痢、倦怠感などの症状から脾の昇清作用、統血作用の低下が考えられます。よって脾の募穴の3.章門が正解です。
1 . 期門は、肝の募穴です。
2 . 京門は、腎の募穴です。
4 . 石門は、三焦の募穴です。
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