あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問16

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

寛骨について正しいのはどれか。
  • 耳状面は腸骨の内側にある。
  • 恥骨結節は恥骨体の下方にある。
  • 坐骨棘に大腿骨頭靱帯が付着する。
  • 下前腸骨棘に鼠径靱帯が付着する。

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この過去問の解説 (3件)

01

腸骨内側にある耳状面と、仙骨外側にある耳状面が関節して仙腸関節を作ります。
さらに、腸骨内側の恥骨結合面同士が関節して、軟骨性の連結をすることで寛骨を形成します。


2.恥骨結節は恥骨体の下方にある。
  恥骨体の上面には恥骨結節があり、上前腸骨棘から至る鼠径靭帯が付着します。

3.坐骨棘に大腿骨頭靱帯が付着する。
  大坐骨切痕と小坐骨切痕の間に存在する凸部が坐骨棘であり、仙棘靭帯と結合します。
  仙結節靭帯と仙棘靭帯によって、大坐骨切痕は大坐骨孔をつくり、小坐骨切痕は小坐骨孔をつくります。

4.下前腸骨棘に鼠径靱帯が付着する。
  下前腸骨棘は腸骨大腿靱帯が付着します。
  恥骨体上面にある恥骨結節に、上前腸骨棘から至る鼠径靭帯が付着します。

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02

寛骨は、腸骨、恥骨と坐骨によりできています。

選択肢1. 耳状面は腸骨の内側にある。

耳状面は、腸骨と仙骨が接する部分で、

仙腸関節を形成します。

腸骨の内側にあたりますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢2. 恥骨結節は恥骨体の下方にある。

恥骨結節は、恥骨体の上方にあります。

選択肢3. 坐骨棘に大腿骨頭靱帯が付着する。

坐骨棘は、左右の坐骨によって作られており、

仙棘靭帯が付着しています。

大腿骨頭靱帯は、寛骨臼に付着しています。

選択肢4. 下前腸骨棘に鼠径靱帯が付着する。

下前腸骨棘には、

腸骨大腿靱帯(Y靱帯)が付着しています。

鼠径靱帯は、上前腸骨棘に付着しています。

まとめ

骨盤周囲の解剖について確認しておきましょう。

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03

寛骨とは、仙骨の両側にある扁平骨であり、腸骨+坐骨+恥骨からなっています。

この三つの骨は、子供の時には軟骨による結合で、大人になると骨結合となります。

骨盤とは、左右の寛骨と、仙骨、尾骨により形成されます。

選択肢1. 耳状面は腸骨の内側にある。

正解です。

耳状面は、耳状の面で、腸骨側と仙骨側にあり、結合すると仙腸関節となります。

選択肢2. 恥骨結節は恥骨体の下方にある。

間違いです。

恥骨結節は、恥骨体の下方ではなく、前縁端もしくは上縁端にあります。恥骨体の全面に恥骨櫛がありその先が恥骨結節となります。

選択肢3. 坐骨棘に大腿骨頭靱帯が付着する。

間違いです。

坐骨棘に付くのは、大腿骨頭靱帯ではなく、仙棘靭帯となります。

選択肢4. 下前腸骨棘に鼠径靱帯が付着する。

間違いです。

下前腸骨棘に付着するのは、鼠径靱帯ではなく、大腿直筋です。下前腸骨棘は大腿直筋の起始部となります。

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