あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問22

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

胃について正しいのはどれか。
  • 噴門には括約筋がある。
  • 小弯は肝臓に接する。
  • 大弯には大網が付着する。
  • 最内層の筋は輪走筋である。

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この過去問の解説 (3件)

01

胃は、消化器官のひとつで、

胃液と蠕動運動による消化などのはたらきがあります。

選択肢1. 噴門には括約筋がある。

噴門は、胃が食道とつながる部分で、

下部食道括約筋によって調節されています。

胃で、括約筋があるのは、幽門部です。

選択肢2. 小弯は肝臓に接する。

小弯は、胃の噴門から幽門にかけて

小さく曲がっている部分をさします。

小弯は、小網や肝胃間膜により

胆嚢や肝臓とつながっています。

選択肢3. 大弯には大網が付着する。

大弯には大網が付着していますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. 最内層の筋は輪走筋である。

胃の固有筋層は、内層から、

斜走筋、輪走筋、縦走筋と3層構造になっています。

輪走筋は、筋繊維が、管のまわりを、

輪をかくような向きに走行している筋のことです。

まとめ

胃の解剖生理について振り返っておきましょう。

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02

正解は「大弯には大網が付着する。」です。

選択肢1. 噴門には括約筋がある。

間違いです。

括約筋があるのは、胃の入り口の噴門ではなく、胃の出口にある幽門に、「幽門括約筋」があります。

選択肢2. 小弯は肝臓に接する。

間違いです。

小弯は肝臓と接しているのではなく、肝胃間膜によって肝臓と結合しています。

選択肢3. 大弯には大網が付着する。

正解です。

大弯には大網が付着します。

大網とは、胃の大弯からエプロンのように小腸の方へ垂れ下がっていて、折り返しの構造になっています。

胃腸を保護する役割があり、腹部の警官と呼ばれることもあります。

選択肢4. 最内層の筋は輪走筋である。

間違いです。

最内層の筋は、輪走筋ではなく、斜走筋です。

胃の筋層は3層構造になっていて、表面が「縦走筋」真ん中が「輪状筋」そして、一番内側が「斜走筋」となっています。

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03

胃の外表面は腹膜で覆われています。
胃の前面をおおう腹膜と、後面をおおう腹膜が小弯側で合して小網となり、肝臓に達します。
大弯側では胃の前後2枚の腹膜が合して大網となります。


1.噴門には括約筋がある。
  幽門側では輪走筋が特に発達し厚くなり、幽門括約筋となります。

2.小弯は肝臓に接する。
  小弯は小膜に覆われているので、肝臓には直接接していません。

4.最内層の筋は輪走筋である。
  胃の筋層は平滑筋からなります。輪走筋と縦走筋のほかに、斜走筋が最内層に見られます。

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