あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問28

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

心臓の1回拍出量を増やす因子はどれか。
  • 胸腔内圧の低下
  • 右心房内圧の上昇
  • 静脈還流量の減少
  • 迷走神経活動の亢進

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この過去問の解説 (3件)

01

心臓は、全身に血液を巡らせる

ポンプの役割を果たしています。

1回拍出量は、心臓の左心室が、

1回の収縮よって大静脈へ拍出する血液の量のことです。

選択肢1. 胸腔内圧の低下

胸腔内圧が低下すると吸気がおこります。

吸気により、静脈環流が増加し、前負荷が増え、

心収縮力が強まります。

その結果、1回拍出量が増加しますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢2. 右心房内圧の上昇

右心房には、全身の静脈血が流れ込んでいます。

右心房の内圧が上昇すると、

静脈環流量が減少しますので、

心臓の1回拍出量は減少します。

選択肢3. 静脈還流量の減少

静脈還流量が減少すると、

前負荷が減少し、

心臓の1回拍出量は減少します。

選択肢4. 迷走神経活動の亢進

迷走神経活動が亢進すると、

心拍数は減少、心収縮力や血圧も低下しますので、

心臓の1回拍出量は減少するといえます。

まとめ

心臓の解剖生理について振り返っておきましょう。

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02

正解は「胸腔内圧の低下」です。

選択肢1. 胸腔内圧の低下

正解です。

胸腔内圧が低下すると、息を吸い込む事が出来ます。

これにより、胸腔内の静脈の圧も弱まり、静脈還流量は増加します。

このため、心臓へ行く血流量が増えるので、一回拍出量は増加します。

選択肢2. 右心房内圧の上昇

間違いです。

右心房内圧の上昇は、心臓の一回拍出量を低下させます。

右心房には、全身の静脈血が流れ込んでいます。静脈血の量が減れば、一回拍出量も減ります。

選択肢3. 静脈還流量の減少

間違いです。

静脈還流量の減少は、心臓の一回拍出量を低下させます。

選択肢4. 迷走神経活動の亢進

間違いです。 

迷走神経活動の亢進は、心臓の一回拍出量を低下させます。

迷走神経が亢進すると、心拍数は低下します。

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03

胸腔内圧は常に陰圧に保たれています。

さらに胸腔内圧が低下することで、吸気が促されます。

吸気が促されることで、血液が胸腔内に吸引された結果、静脈還流量が増加します。

スターリングの法則「静脈血の量が増加すると、心臓の拍出量が増加する」により、心拍出量が増加します。

選択肢1. 胸腔内圧の低下

正解です。

選択肢2. 右心房内圧の上昇

右心房内圧の上昇により流入できる静脈血が低下します。

スターリングの法則により、静脈還流量の減少は心拍出量の低下を促します。

選択肢3. 静脈還流量の減少

スターリングの法則により、静脈還流量の減少は心拍出量の低下を促します。

選択肢4. 迷走神経活動の亢進

迷走神経活動の亢進で機能が抑制されます。

その結果、1回の拍出量は減少します。

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