あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問31

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

蓄尿時に興奮が抑制されるのはどれか。
  • 膀胱平滑筋
  • 尿道括約筋
  • 骨盤神経求心路
  • 陰部神経遠心路

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この過去問の解説 (3件)

01

膀胱は筋肉でできており、

腎臓で作られた尿を一定量貯め、

尿道から体外へ排出する機能があります。

選択肢1. 膀胱平滑筋

膀胱平滑筋は、興奮が抑制され、

弛緩することにより、

尿を溜めることが可能となりますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢2. 尿道括約筋

尿道括約筋は、

尿道の周囲にある平滑筋で、

筋が収縮することによって蓄尿に関与します。

選択肢3. 骨盤神経求心路

骨盤神経の求心路としての働きは、

膀胱の伸展刺激を排尿中枢に伝えることです。

骨盤神経の遠心路では、

興奮すると排尿に作用します。

選択肢4. 陰部神経遠心路

陰部神経の遠心路は、

随意筋である括約筋の調節を支配しています。

興奮が抑制されると、外尿道括約筋が弛緩して、

排尿に作用します。

まとめ

排尿のメカニズムについて振り返っておきましょう。

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02

下腹神経(交感神経)により排尿が抑制され、骨盤神経遠心路(副交感神経)により排尿が促進されます。

そして、陰部神経(体性神経)により排尿は一時停止されます。骨盤神経求心路では、蓄尿状態を感知します。

すなわち、尿は交感神経により溜まり、副交感神経により排出され、体性神経により、一時停止が出来るという事になります。

選択肢1. 膀胱平滑筋

正解です。 

膀胱平滑筋が緩むことにより、蓄尿が出来ます。

選択肢2. 尿道括約筋

間違いです。

尿道括約筋の興奮が抑制されれば、蓄尿ではなく、排尿されてしまいます。

選択肢3. 骨盤神経求心路

間違いです。

骨盤神経の求心路により、蓄尿状態を感知し、骨盤神経の遠心路により排尿が促進されます。

選択肢4. 陰部神経遠心路

間違いです。

陰部神経遠心路により、排尿の一時停止が出来ます。排尿を抑制するのは、下腹神経(交感神経)となります。

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03

蓄尿とは膀胱に許容量まで尿を蓄える状態のことをいいます。
膀胱は3層からなる平滑筋層(排尿筋)からなり弛緩することで膀胱がふくらみ蓄尿できます。


2.尿道括約筋
  尿道は膀胱底から体外につながる管で、尿を体外に排出する通路になります。
  尿道の起始部には「内尿道括約筋」があり、尿道の末梢部には「外尿道括約筋」があります。
 興奮することで収縮し、蓄尿します。

3.骨盤神経求心路
  膀胱は3層からなる平滑筋層(排尿筋)からなり、骨盤神経により蓄尿状態を監視し腰仙髄の排尿中枢に伝えられます。

4.陰部神経遠心路
  陰部神経が興奮することで、外尿道括約筋が収縮し蓄尿されます。

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