あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問35

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

損傷直後に片側の弛緩麻痺が起こるのはどれか。
  • 小脳
  • 大脳基底核
  • 一次運動野
  • 補足運動野

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この過去問の解説 (3件)

01

弛緩麻痺とは、

筋肉が収縮せずにゆるんで動かない状態です。

選択肢1. 小脳

小脳は、運動機能をコントロールしています。

損傷すると、

ふらつきやめまいなどの症状がみられます。

選択肢2. 大脳基底核

大脳基底核には、

随意運動の調節などの機能があります。

損傷すると、不随意運動などがみられます。

選択肢3. 一次運動野

一次運動野は、前頭葉の一部で、

錐体路を介して随意運動に関与します。

損傷すると、まず弛緩性麻痺が生じ、

痙性麻痺に移っていきますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. 補足運動野

補足運動野は、一次運動野のすぐそばにあり、

意思を伝える役割があります。

損傷すると、自発的な行動が妨げられます。

まとめ

脳の解剖生理について確認しておきましょう。

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02

正解は「一次運動野」です。

選択肢1. 小脳

間違いです。

小脳が損傷を受けると、随意運動が円滑にできず、起立や自立歩行に支障をきたします。

更に、正しい順序で運動が出来なくなる「運動分解」や、目標に手が届かなかったり、行き過ぎてしまう「推尺異常」、

また、動作時に震えてしまう「意図振戦」などの症状が現れます。

選択肢2. 大脳基底核

間違いです。

大脳基底核が損傷を受けると、筋肉が異常緊張し、運動が緩慢となり、不随意運動が出現します。

パーキンソン病や、ハンチントン舞踏病、バリスムス、アテトーゼ、ジストニーなどの症候群があります。

選択肢3. 一次運動野

正解です。

一次運動野の障害により、損傷直後に反対側の弛緩麻痺がおこります。

バビンスキー反射や、手指の巧緻運動の障害が出ます。

選択肢4. 補足運動野

間違いです。

補足運動野の障害では、麻痺や運動失調といった症状が現れませんが、順序立てて動けなくなったり、協調運動が出来なくなるという特徴があります。

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03

一次運動野は反対側の体の運動を支配し、体部位の局在があります。
この部分が損傷を受けると、反対側の支配筋に弛緩麻痺が起こります。


1.小脳
  小脳が損傷を受けると、運動はできるが、不確実な運動になることがあります。
  随意運動を始めると手が震える(意図振戦あるいは企図時振戦)が現れます。
  随意運動時に距離を誤る(推尺障害)や、歩行のふらつきや(酒客歩行)、閉眼時に倒れるなどの障害が現れます。

2.大脳基底核
  大脳基底核が損傷を受ける病気としてはパーキンソン病があります。
  症状としては「振戦」「固縮」「無動・寡動」「姿勢保持障害」などがあります。

4.補足運動野
  補足運動野が障害を受けると、麻痺は生じないが、熟練した運動ができなくなります。
  他に、痙縮や強制把握が現れます。

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