問題
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脊柱管狭窄を生じないのはどれか。
1 .
黄色靱帯の肥厚
2 .
椎間板の後方への膨隆
3 .
椎間関節の肥大
4 .
前縦靱帯の骨化
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問57 )
脊柱管狭窄症は、
変形した椎間板や骨などにより
神経が圧迫されるために生じます。
黄色靱帯は、脊髄の後ろ側にあり、
上下の棘突起をつないでいます。
黄色靱帯が肥厚すると、
脊柱管内部が狭くなり、
脊柱管狭窄症の原因となります。
椎間板が後方へ膨隆すると、
前方から脊柱管を狭窄させることがあります。
椎間関節は、椎体の後ろ側にありますので、
肥大すると脊柱管を狭窄することが考えられます。
前縦靱帯は、椎体の前方にあり、
骨化しても脊柱管には影響を及ぼしませんので、
これが正解であると考えられます。
黄色靱帯や前縦靱帯の位置関係も含め、
椎骨の解剖について確認しておきましょう。
椎骨は前方の椎体と後方の椎弓から構成されていて、
椎体と椎弓で囲まれた空間を脊柱管といいます。
椎体の前方には前縦靭帯、後方には後縦靭帯があり、
椎弓の前方には黄色靭帯があります。
つまり、脊柱管の前方には後縦靭帯があり、
後方には黄色靭帯がある構造となっています。
1.黄色靭帯の肥厚は脊柱管の後方を形成する黄色靭帯が厚みを増すことで、
脊柱管は狭くなります。
2.椎間板の後方への膨隆は、
後方の後縦靭帯を脊柱管内の方向へ押し込むことになり、
脊柱管は狭くなります。
3.椎間関節の肥大は後縦靭帯を脊柱管内の方向へ押し込むことになるため、
脊柱管は狭くなります。
4.椎体の前方に位置する前縦靭帯が骨化することでは脊柱管狭窄は生じません。
よって、4が正解となります。