あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問59

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

肩関節脱臼で正しいのはどれか。
  • 後方脱臼の頻度が高い。
  • 関節強直を起こすことが多い。
  • 合併症として腋窩神経損傷がある。
  • 再脱臼を起こすことはまれである。

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この過去問の解説 (3件)

01

脱臼とは、骨と骨で作られている関節において、

骨が本来の位置からずれてしまっている状態です。

肩関節は、上腕骨と肩甲骨の2つの骨で形成されています。

選択肢1. 後方脱臼の頻度が高い。

肩関節脱臼は、ほとんどが外傷性のもので、

外転・外旋位を強制されることにより、

前脱臼の頻度が高いといわれています。

選択肢2. 関節強直を起こすことが多い。

関節強直とは、

関節が固くなり、運動制限がみられる状態で、

関節リウマチなどにみられます。

肩関節脱臼では、

バネ様固定がみられます。

バネ様固定は、

脱臼した上腕を動かそうとすると、

わずかな痛みや抵抗があり、

手を離すと、バネのように元に戻ってしまう状態です。

選択肢3. 合併症として腋窩神経損傷がある。

肩関節前面には、腋窩神経が走行しており、

肩関節脱臼の際に損傷する場合がありますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. 再脱臼を起こすことはまれである。

肩関節脱臼は、特に10代で肩関節脱臼を生じると、

反復しやすいといわれています。

まとめ

肩関節の解剖生理を振り返っておきましょう。

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02

1.肩関節脱臼で最も頻度が多いのは前方脱臼です。

2.肩関節脱臼では関節強直を起こすことは多くありません。

3.肩関節脱臼の合併症として腋窩神経損傷や腱板損傷が挙げられます。

4.肩関節脱臼は繰り返し起こすことが多くみられます。

よって3が正解となります。

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03

肩関節脱臼がもっとも多いのは前方脱臼で、腋窩神経の損傷を合併しやすく再脱臼を起こしやすいことから、選択肢1と4は誤答で、3が正答です。
2の関節強直は、肩関節脱臼の固定法や固定期間の3週間といったことから起こしにくいと考え誤答とします。

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