あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問74
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問74 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「65歳の男性。久しぶりに山歩きをした。その日は症状はなかったが、2日後に下肢の筋肉に強い痛みが起こり来院した。」
本症例の下肢の筋肉痛で最も適切なのはどれか。
「65歳の男性。久しぶりに山歩きをした。その日は症状はなかったが、2日後に下肢の筋肉に強い痛みが起こり来院した。」
本症例の下肢の筋肉痛で最も適切なのはどれか。
- 肉ばなれによる筋肉痛
- 筋線維の損傷による筋肉痛
- 下腿の虚血による筋肉痛
- 筋膜の炎症による筋肉痛
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この過去問の解説 (3件)
01
2「筋線維の損傷による筋肉痛」は、当日もしくは2~3日中に症状が現れ、その場合は長時間による低負荷の運動によるものです。
問題文中の「 久しぶりに山歩き」と「2日後に」から考えると、選択肢2が正答です。
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02
症例の男性は、65歳で
久しぶりの山歩きをした2日後、
下肢に筋肉痛を生じて来院しています。
肉ばなれは、下腿に生じると、痛みが増し、
通常の歩行は難しくなります。
山歩き当日は症状がなかったとのことですので、
肉離れによるものではないと考えられます。
筋肉に負荷がかかりすぎると、
筋線維が損傷することがあります。
加齢により、修復に時間を要し、
痛みを感じさせる物質の発生も
遅くなるといわれています。
症例の男性は、65歳で、
山歩きの2日後に筋肉痛が起こっていますので、
これが正解であると考えられます。
下腿の虚血がある場合、
歩行中に下腿痛を生じたり、
病状の進行によっては、
夜も眠れないほどの足の痛みが、
常に生じるようになったりします。
筋膜炎は、筋肉を使い過ぎた際に、
筋肉を覆っている筋膜が柔軟性を失い、
周囲と癒着して炎症を起こした状態です。
運動中から運動後にかけて痛みが生じます。
同じ「筋肉痛」でも、原因によって、
生じる痛みに特徴がみられます。
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03
一般的な筋肉痛として、運動直後は自覚症状がないが、
翌日~翌々日に痛みが出現する遅発性筋痛があります。
本症例も山登り当日に痛みはなく、2日後に痛みが出現していることから、
この遅発性筋痛と考えられます。
遅発性筋痛のメカニズムとしては、普段使っていない筋肉を使うことで、
筋線維に細かな傷がつき、痛んだ個所を修復する過程で炎症が起こるため、
筋肉痛が出現します。
よって、2が正解となります。
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