あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午後 問1
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
膠原病と所見の組合せで正しいのはどれか。
- 全身性硬化症 ------------- ソーセージ様手指
- 全身性エリテマトーデス --- 陰部潰瘍
- ベーチェット病 ----------- ヘリオトロープ疹
- 皮膚筋炎 ----------------- 蝶形紅斑
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この過去問の解説 (3件)
01
膠原病は、皮膚や血管などを形成する
タンパク質の一種であるコラーゲン(膠原)に
炎症などが生じ、
臓器に異常を起こす疾患の総称です。
全身性硬化症(強皮症)は、
全身の皮膚の硬化や内臓の繊維化、
レイノー現象などを生じる疾患です。
ソーセージ様手指は、
この疾患の際に特徴的にみられる
症状のひとつですので、
これが正解であると考えられます。
全身性エリテマトーデスは、
発熱や関節痛を伴う疾患で、
両頬に蝶形紅斑とよばれる赤い発疹が
特徴的な症状としてみられます。
陰部潰瘍は、
ベーチェット病の主症状のひとつです。
ベーチェット病は、陰部潰瘍、
口腔粘膜のアフタ性潰瘍、皮膚症状、
眼症状の4つの主症状がみられる
全身性の疾患です。
ヘリオトロープ疹は、
皮膚筋炎でみられる、上眼瞼部の紅斑です。
皮膚筋炎は、ヘリオトロープ疹と
ゴットロン丘疹を特徴とする疾患です。
皮膚症状だけの場合もありますが、
体幹に近い筋肉を中心に筋炎症状を
伴う場合もあります。
蝶形紅斑は、
全身性エリテマトーデスに伴う発疹です。
膠原病には、いくつかの疾患が含まれています。
痛みや強張りなど、共通する症状もありますが、
疾患ごとに特徴的な症状もみられます。
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02
1.全身性硬化症とは皮膚の硬化やレイノー現象がみられる膠原病です。
ソーセージ様手指は全身性硬化症の皮膚硬化の浮腫期に見られます。
2.全身性エリテマトーデスとは自己免疫疾患で、
全身の臓器に炎症、障害を起こします。
蝶形紅斑が特徴的な症状となります。
陰部潰瘍はベーチェット病でみられます。
3.ベーチェット病とは慢性再発性の全身炎症性疾患です。
症状として口腔粘膜のアフタ性潰瘍や目のブドウ膜炎、皮膚症状、外陰部潰瘍が特徴的です。
ヘリオトロープ疹は皮膚筋炎にて見られる症状です。
4.皮膚筋炎は筋肉の炎症により、疲れや痛みが出る病気です。
症状としてはゴットロン丘疹やヘリオトロープ疹などがみられます。
蝶形紅斑は全身性エリテマトーデスで見られます。
よって、1が正解となります。
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03
対にソーセージ様手指があるので正答です。
2.全身性エリテマトーデスは自己免疫疾患で、原因がはっきりとわかっていません。全身症状があり、頬に蝶型紅班や日光過敏症が現れるのが特徴です。
対の陰部潰瘍はみられないので誤答です。
3.ベーチェット病は、口腔粘膜のアフタ性潰瘍や皮膚症状、眼のぶどう膜炎や外陰部潰瘍を主とした、急性の炎症発作を繰り返すことが特徴です。
対のヘリオトロープ疹はないので誤答です。
4.皮膚筋炎は、筋肉の炎症によって力が入りにくくなり、疲れや痛みが出る病気です。ゴットロン丘疹やゴットロン徴候、ヘリオトロープ疹などの特徴的な皮膚症状があります。
対の蝶形紅斑は現れないので誤答です。
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