あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午後 問7

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

第6頸髄節残存の頸髄損傷患者で可能な動作はどれか。
  • 車椅子への側方移乗
  • ノブ付き車椅子駆動
  • 両長下肢装具での歩行
  • 肘伸展によるプッシュアップ

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この過去問の解説 (3件)

01

第6頸髄節残存の頸髄損傷患者は、肩・肘を曲げることと、手首を背屈することが可能です。大抵の身の回りのことができる可能性がありますが、訓練と環境整備が必要です。

1.車椅子への側方移乗は、肘の伸展動作が重力によるものなので、プッシュアップできないので誤答です。同じ理由で4の肘伸展によるプッシュアップも誤答です。

2.ノブ付き車椅子駆動は、手首の運動が可能なことから、ノブをもって車椅子を操作することが可能ですので正答です。

3.第6頸髄節残存の頸髄損傷患者は下半身が不随なので、歩行は不能です。よって誤答です。

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02

脊髄は、頸髄、胸髄、腰髄、仙髄に分けられ、

残存する髄節によって、

運動麻痺や感覚障害の部位が異なってきます。

選択肢1. 車椅子への側方移乗

車椅子への側方移乗は、

第7頸髄節が残存しており、

肘の伸展筋力が十分に有効である場合可能です。

選択肢2. ノブ付き車椅子駆動

ノブ付き車椅子は、

握る動作が難しい場合でも駆動できるよう、

ハンドリムにノブがついたものです。

C6頸髄節が残存している場合、

肩や肘を曲げ、手首を背屈できるため、

ノブ付き車椅子の駆動が可能であり、

これが正解であると考えられます。

選択肢3. 両長下肢装具での歩行

両長下肢装具での歩行は、

第12胸髄節が残存している場合で、

松葉杖も必要です。

選択肢4. 肘伸展によるプッシュアップ

肘伸展によるプッシュアップは、

第7頸髄節が残存しており、

肘の伸展筋力が十分に有効である場合可能です。

まとめ

頸髄に関連した筋と神経について振り返っておきましょう。

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03

第6頚髄節残存の場合、肘の屈曲と手首の背屈が可能なレベルとなります。

1.車椅子への側方移乗は肘関節伸展筋の活動が求められます。

2.ノブ付き車椅子駆動は肘の屈曲と手首の背屈で可能となります。

3.両下肢装具での歩行は第6頚髄節残存の場合は困難となります。

4.肘伸展によるプッシュアップは第6頚髄節残存では困難となります。

よって、2が正解となります。

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