あん摩マッサージ指圧師の過去問 第26回(2018年) 午後 問8
この過去問の解説 (3件)
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、
慢性閉塞性肺疾患のことで、
気管支の炎症や肺胞が破壊されることにより、
肺の機能が低下する疾患です。
体位変換法は、
痰を気道から排出する際などに用います。
口すぼめ法を行うと、呼吸の際に、
気管支の内部に圧がかかることになります。
C O P D患者が行うと、
効率よく換気ができるようになりますので、
これが正解であると考えられます。
スクイージングは、痰を気道から除去する際に、
痰の移動を促す方法のひとつです。
バイブレーションは、痰を気道から除去する際に、
痰の移動を促す方法のひとつです。
COPDに対する呼吸リハビリテーションとしては、
呼吸訓練のほか、胸郭・頚部の可動域訓練、
体位排痰法などが実施されます。
COPDでは呼吸をするたびに肺の中に吐き出せない空気が溜まって息苦しくなります。
改善法として口すぼめ呼吸が挙げられます。
口をすぼめて息を吐くと、気管支の内側に圧力がかかり、
呼吸が速くなっても気管支のつぶれを防ぎながら、
空気を効率よく吐き出すことができます。
体位変換法は心臓が原因による呼吸苦の改善に有効とされています。
口すぼめ法は上記の通りCOPD患者に有効とされています。
スクイージングとは、空気を吐き出す力と圧迫による徒手療法による排痰方法のことです。
バイブレーションとは細かい振動を与えて、
気管支などについている痰を剥がれやすくすることです。
よって、口すぼめ法が正解となります。
COPD患者こと慢性閉塞性肺疾患患者は、気管支や肺に障害が起きて弾性が無くなり、咳や痰が出て、少しの動作で息切れや息苦しさを感じます。
体位変換法は、心臓性の呼吸困難に有効な方法ですので誤答です。
口すぼめ法は、息を吸ってすぼめた口から息を吐き出す呼吸方法です。この方法は気管支を広げることができ、COPD患者に有用とされているので正答です。
スクイージングは、気道に溜まった喀痰をスムーズに出すための呼吸理学療法です。息を吐くときに手で胸を絞り込むように押すことで、痰を吐き出します。COPDは痰による呼吸困難ではないので誤答です。
バイブレーションは、細かい振動を与えて気管支などに付着している痰を出しやすくする方法です。咳を誘発させるので、COPD患者には有用ではなく誤答です。
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