問題
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虚労の際にみられる腹証はどれか。
1 .
腹裏拘急
2 .
少腹急結
3 .
心下痞鞕
4 .
胸脇苦満
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問26 )
虚労の際には、腹裏のひきつりがみられます。これを腹裏拘急といいます。
腹裏拘急とは、腹裏のひきつれることをいい、多くは腹直筋の異常なつっぱりをいいます。虚労の際に見られます。なので、これが正解であると考えられます。
少腹急結とは、下腹部、特に左下腹部に抵抗や硬結のあるもので、瘀血の腹証とされています。
心下痞鞕とは、みぞおちが自覚的につかえ、他覚的にも硬く抵抗感がある状態をいいます。
胸脇苦満とは、季肋下部に充満感があり肋骨弓の下縁に指を入れようとしても苦満感や圧痛があって入らない状態のことをいいます。
この他の腹症として、小腹不仁(下腹部に力がなくフワフワとしていて知覚鈍麻があるもの)があります。
正解は腹裏拘急です。
虚労とは、衰弱や過労によって生じる身体疲労のことをいいます。
○
腹裏拘急とは、腹直筋(腹裏)が引きつれている状態で、
虚労の場合にみられます。
また、肝や脾、腎の病変で多いとされています。
×
少腹急結とは、下腹部の痛みや圧痛のことをいいます。
瘀血の腹症でもあり、
腎や肝、脾の病変で多いとされています。
×
心下痞硬 とは、心下がつかえる感じがして、
触れると硬い状態をいいます。
心下とは、心窩部、つまりみぞおちのことです。
心や心包の病変で多いとされています。
×
胸脇苦満とは、
季肋部から心下にかけて肋骨弓に沿って、
重苦しく張った感じがある状態をいいます。
肝や胆の病変で多いとされています。