あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午後 問60

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問60 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、問いに答えよ。

「56歳の男性。主訴は右肩痛。患部には明確な炎症所見はないが、肩関節前方に痛みがあり、物を持ち、肘を曲げようとしたときに増強する。ヤーガソンテスト陽性、ダウバーンサイン陰性であった。」

本症例で最も著明な圧痛を示す部位はどれか。
  • 腱板疎部
  • 烏口突起部
  • 上腕骨大結節部
  • 上腕骨結節間溝部

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

肘を曲げようとしたときに増強する・・・上腕二頭筋の作用は肘の屈曲。

ヤーガソンテスト陽性・・・上腕二頭筋長頭腱炎を推測する。

ダウバーンサイン陰性・・・肩峰下滑液包炎ではないと推測する。

選択肢1. 腱板疎部

腱板疎部は腱板の損傷の際に推測します。

選択肢2. 烏口突起部

烏口突起は上腕二頭筋短頭の起始部となります。

選択肢3. 上腕骨大結節部

ダウバーンサインが陽性であれば、上腕骨大結節部に圧痛がみられますが、陰性なので除外します。

選択肢4. 上腕骨結節間溝部

ヤーガソンテストは、上腕骨結節間溝部に疼痛がある際に陽性とされます。

まとめ

問題文に矛盾しない選択肢が正解となります。

参考になった数0

02

正解は上腕骨結節間溝部です。

症例の男性は、右肩前方に痛みがあり、

ものを持って肘を曲げようとしたときに増悪すること、

ヤーガソンテスト陽性、

ダウンバーンサイン陰性であることから、

肩峰下滑液包の障害が否定され、

上腕二頭筋長頭腱炎であることが考えられます。

選択肢1. 腱板疎部

×

腱板疎部の圧痛は、

腱板疎部損傷の際にみられます。

選択肢2. 烏口突起部

×

烏口突起部の圧痛は、

肩関節周囲炎の際にみられます。

選択肢3. 上腕骨大結節部

×

上腕骨大結節部の圧痛は、

腱板断裂などの際にみられます。

選択肢4. 上腕骨結節間溝部

上腕二頭筋長頭腱炎では、

上腕骨結節間溝部に痛みを生じます。

参考になった数0

03

正解は4です。

設問の症状から上腕二頭筋長頭腱炎が考えられます。
上腕二頭筋長頭腱炎は、二頭筋と肩関節とを結ぶ腱の炎症です。
この腱は、上腕骨頭の狭い溝(上腕骨結節間溝部)を通るためとくに刺激を受けやすいです。
よって最も著明な圧痛を示す部位は、4 . 上腕骨結節間溝部となります。

参考になった数0