あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午後 問59
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「58歳の男性。3か月前に右頸肩部痛を自覚した。2か月前から前腕橈側、母指にかけて痛むようになった。近医にて頸椎症性神経根症と診断された。」
経脈の流注から施術対象として最も適切なのはどれか。
「58歳の男性。3か月前に右頸肩部痛を自覚した。2か月前から前腕橈側、母指にかけて痛むようになった。近医にて頸椎症性神経根症と診断された。」
経脈の流注から施術対象として最も適切なのはどれか。
- 手の陽明経
- 手の太陽経
- 手の厥陰経
- 手の太陰経
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この過去問の解説 (3件)
01
「前腕橈側、母指にかけて」というキーワードから、相当する経絡が正解となります。
手の陽明経は大腸経です。
示指外側端から前腕後外側を上ります。
手の太陽経は小腸経です。
小指内側端から前腕後内側を上ります。
手の厥陰経は心包経です。
前腕前面、手掌、中指先端中央に至ります。
手の太陰経は肺経です。
前腕前外側、母指球外側に至ります。
よって、正解となります。
経脈の流注が問われていますが、優しい問題ですので、選択ミスをしないようにしましょう。
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02
正解は手の太陰経です。
×
手の陽明(大腸)経の流注は、
示指から前腕外側、肘を経て鼻に至ります。
×
手の太陽(小腸)経の流注は、
小指尺側から肘を経て、
上腕後面、肩後面、頬、耳へと至ります。
×
手の厥陰(心包)経の流注は、
胸部から肘窩、前腕前面を経て、
手の第3指に至ります。
○
手の太陰(肺)経の流注は、
鎖骨周辺から上腕前面、肘窩、前腕橈側を経て、
母指に至ります。
症例の男性は、右頸部痛から、
前腕橈側、母指にかけて痛むようになったとのことですので、
施術対象として適切であると考えられます。
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03
「前腕橈側、母指にかけて痛むようになった」症状より経脈の流注から施術対象として最も適切なのは、4 . 手の太陰肺経となります。
1 . 手の陽明大腸経の流注は、示指末端(商陽穴)から起こり、橈骨に沿って上り、肘窩横紋の外端(曲地穴)に入ります。
2 . 手の太陽小腸経の流注は、小指末端(少沢穴)に起こり、手の上腕尺側を上行して肘関節(小海穴)に至り、上腕後内側面より肩の後から肩甲を循り大椎穴で左右に交わります。
3 . 手の厥陰心包経の流注は、前腕内側の中央を行き掌中(労宮穴)に入り、中指の端(中衝穴)に出ます。
4 . 手の太陰肺経の流注は、前腕の前面橈側を循って橈骨動脈拍動部に入り、母指球より母指末端に終わります。
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