あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午後 問61
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「56歳の男性。主訴は右肩痛。患部には明確な炎症所見はないが、肩関節前方に痛みがあり、物を持ち、肘を曲げようとしたときに増強する。ヤーガソンテスト陽性、ダウバーンサイン陰性であった。」
本症例の治療で経脈へのアプローチを行う場合、最も適切なのはどれか。
「56歳の男性。主訴は右肩痛。患部には明確な炎症所見はないが、肩関節前方に痛みがあり、物を持ち、肘を曲げようとしたときに増強する。ヤーガソンテスト陽性、ダウバーンサイン陰性であった。」
本症例の治療で経脈へのアプローチを行う場合、最も適切なのはどれか。
- 手の少陽経
- 手の太陽経
- 手の太陰経
- 手の少陰経
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この過去問の解説 (3件)
01
設問の症状から上腕二頭筋長頭腱炎が考えられます。
(上腕二頭筋長頭腱炎は、二頭筋と肩関節とを結ぶ腱の炎症です。この腱は、上腕骨頭の狭い溝(上腕骨結節間溝部)を通るためとくに刺激を受けやすいです。)
上腕二頭筋を流注にもつ経脈は、3 . 手の太陰肺経となります。
1 . 手の少陽三焦経の流注は、手の薬指の端に起こり、手背より前腕背側の中央を上って、肘を貫き肘後に出て上腕後外側面を循り肩に上ります。
2 . 手の太陽小腸経の流注は、小指末端に起こり、前腕尺側を上行して肘関節に至り、上腕後内側より肩の後から肩甲を循り大椎穴で左右が交じわります。
3 . 手の太陰肺経の流注は、腋下を出て上腕内側を循り、少陰・心主の前を行き肘窩に下ります。よって正解です。
4 . 手の少陰心経の流注は、腋下を出て、上腕内側を通り、肘の内側を下ります。
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02
「肩関節前方に痛み、ヤーガソンテスト陽性」のキーワードから、結節間溝部を通る経絡が正解となります。
手の少陽経は三焦経です。
薬指内側端から前腕後面、肘頭、上腕後面を上ります。
手の太陽経は小腸経です。
小指内側端から前腕後内側、上腕後内側を上ります。
手の太陰経は肺経です。
上腕前外側、肘窩、前腕前外側、母指球外側に至ります。
よって、正解となります。
手の少陰経は心経です。
上腕前内側、肘窩横紋内端、前腕前面、手掌、中指先端中央に至ります。
ヤーガソンテスト陽性から、疼痛部位に相当する肺経が正解となります。
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03
正解は手の太陰経です。
症例の男性は、
右肩前方に痛みがあり、
ものを持って肘を曲げようとしたときに増悪すること、
ヤーガソンテスト陽性、
ダウンバーンサイン陰性であることから、
肩峰下滑液包の障害が否定され、
上腕二頭筋長頭腱炎であることが考えられます。
×
手の少陽(三焦)経の流注は、
手の薬指から手背、前腕、肘、
上腕外側、肩に至ります。
×
手の太陽(小腸)経の流注は、
手の小指から、手背、前腕尺側、
上腕後面、肩に至ります。
○
手の太陰(肺)経の流注は、
鎖骨付近から、上腕二頭筋を経て、
手の親指に至ります。
×
手の少陰(心)経の流注は、
腋窩から上腕内側、肘窩、手掌を経て
小指に至ります。
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