あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午前 問19
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午前 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
胸部の筋について正しいのはどれか。
- 大胸筋は小結節稜に停止する。
- 鎖骨下筋は第1肋骨から起始する。
- 前鋸筋は胸背神経支配である。
- 内肋間筋は吸気筋である。
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この過去問の解説 (3件)
01
胸部の筋は、浅胸筋、深胸筋、横隔膜に
大別されます。
大胸筋は、浅胸筋のひとつで、
鎖骨内側1/2、胸骨、第1~第6肋軟骨、
腹直筋鞘を起始とし、
大結節稜で停止する筋です。
小結節稜に停止するのは、大円筋などです。
鎖骨下筋は、
第1肋骨と肋軟骨連結部周辺から起始し、
鎖骨下面で停止しますので、
これが正解であると考えられます。
前鋸筋は、浅胸筋のひとつで、
第1〜8肋骨と、
第1・2肋間に走る腱弓を起始とし、
肩甲骨の内側縁、上角、下角で停止します。
長胸神経支配の筋です。
胸背神経が支配する筋は、広背筋です。
内肋間筋は、下位肋骨内面の上縁から起始し、
直上の肋骨下縁および内面で停止します。
呼気の際に使用される呼気筋です。
吸気の際に使用される吸気筋は、
外肋間筋などです。
浅胸筋には、大胸筋、小胸筋、
鎖骨下筋、前鋸筋が、
深胸筋には、外肋間筋、内肋間筋、胸横筋が
それぞれ含まれます。
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02
1.大胸筋は小結節稜に停止する。
大胸筋の起始・停止は以下となります。
起始:鎖骨(内側1/2)・胸骨と肋軟骨・腹直筋鞘
停止:上腕骨大結節稜
2.鎖骨下筋は第 1 肋骨から起始する。
鎖骨下筋の起始・停止は以下となり、正答となります。
起始:第1肋骨
停止:鎖骨下面
3.前鋸筋は胸背神経支配である。
前鋸筋の起始・停止は以下となります。
起始:第1~8肋骨
停止:肩甲骨内側縁
4.内肋間筋は吸気筋である。
吸気は、肋骨を引き上げて胸郭を広げられた時に起る動作です。
深胸筋では【外肋間筋】・【肋骨挙筋】の作用となります。
呼気は、肋骨を引き下げて胸郭を狭めた時に起る作用です。
深胸筋では【内肋間筋】・【最内肋間筋】・【肋骨下筋】・【胸横筋】です。
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03
2.鎖骨下筋は第1肋骨から起始し鎖骨に停止します。
3.前鋸筋は長胸神経が支配します。
4.内肋間筋は呼気筋です。
正常吸気(安静時吸気)には腹式呼吸では横隔膜、胸式呼吸では外肋間筋が働きます。
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