問題
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胃癌の病期分類に必要な情報はどれか。
1 .
遠隔転移の有無
2 .
体重減少の有無
3 .
免疫力低下の有無
4 .
腫瘍マーカー上昇の有無
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午前 問44 )
胃癌は、胃粘膜に発生する癌です。
また、病期分類は、
がんの進行度を表す指標です。
国際対がん連合が示す、TNM分類によると、
M因子として、遠隔転移の有無を評価します。
胃癌の病期分類にも用いられていますので、
これが正解であると考えられます。
がんにかかると、治療などが影響し、
食事が十分にとれなくなることもあり、
体重が減少することが多いですが、
病期分類に必要な情報ではありません。
化学療法などの治療の影響などから、
免疫力低下がみられることがありますが、
病期分類に必要な情報ではありません。
胃癌では、CEAやCA19-9などの
腫瘍マーカーが
補助的に利用されることがありますが、
病期分類に必要な情報ではありません。
胃癌では、治療に際して病気を評価するほか、
手術で採取された組織を用いた
病理診断によっても評価します。
胃癌の病期分類はTMN分類が用いられています。
T:局所腫瘤の大きさ
M:1.遠隔転移の有無
N:リンパ節転移の有無
つまり、【1.遠隔転移の有無】が正答となります。
また、【2.体重減少】の有無や【3.免疫力低下】の有無は確定診断にはならず、症状の一つです。
4.腫瘍マーカー上昇の有無は、疑いとなり確定診断とはならず、病気の確定には病理組織採取の末に生体検査が必要となります。