あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午前 問60
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午前 問60 (訂正依頼・報告はこちら)
外傷と合併する神経麻痺の組合せで最も適切なのはどれか。
- 上腕骨骨幹部骨折 ――― 腋窩神経麻痺
- 橈骨遠位端骨折 ―――― 正中神経麻痺
- 肩関節前方脱臼 ―――― 尺骨神経麻痺
- 股関節後方脱臼 ―――― 大腿神経麻痺
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「橈骨遠位端骨折 ―― 正中神経麻痺」です。
腋窩神経麻痺は、「QLS」クワドリラテラルスペース(上腕骨、小円筋、大円筋、上腕三頭筋の間隙)の圧迫により引き起こされます。
多くは、肩関節脱臼や睡眠時や、松葉杖などの物理的な圧迫が原因となります。
正中神経麻痺は、絞扼性神経障害(手根管症候群、回内筋症候群)や、神経炎、骨折などの外傷、腫瘍などによって引き起こされます。
チネルサインや、涙のしずくサインなどの鑑別方法があります。
尺骨神経麻痺は、絞扼性神経障害(肘部管症候群、ギヨン管症候群)や神経炎、骨折などの外傷、腫瘍などによって引き起こされます。
チネルサイン、フローマンサインなどの鑑別方法があります。
大腿神経麻痺は、手術の肢位において、神経を牽引や圧迫する肢位を長時間とっていたことが原因となることが多いです。
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02
1 .上腕骨骨幹部骨折 ――― 腋窩神経麻痺
上腕骨骨幹部骨折では『橈骨神経』への影響が大きく現れます。
『腋窩神経』麻痺は肩関節の脱臼などで現れやすいとされています。
2 .橈骨遠位端骨折 ―――― 正中神経麻痺
橈骨遠位端骨折は、手をついた姿勢などで起こりやすい骨折であり、『正中神経』への影響が大きく現れるため正答となります。
3 .肩関節前方脱臼 ―――― 尺骨神経麻痺
肩関節前方脱臼は、脱臼した肩関節の近位筋の支配神経に障害が現れやすくなります。
その近位筋と支配神経は以下となります。
・三角筋:『腋窩神経』
・上腕二頭筋:『筋皮神経』
『尺骨神経』の損傷は肘部管症候群(肘内側)やギヨン管症候群(手掌小指球側)といった部位に問題がある時に現れやすくなります。
4 .股関節後方脱臼 ―――― 大腿神経麻痺
股関節後方脱臼は、事故などによって引きおこされる股関節の損傷であり、『坐骨神経』麻痺が現れます。
『大腿神経』は開脚位や鼠径靭帯等への問題で現れることが多いです。
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03
・頭蓋底骨折 → 顔面神経麻痺
・上腕骨外顆骨折 → 尺骨神経麻痺
・上腕骨顆上部骨折 → 橈骨・正中神経麻痺
・上腕骨骨幹骨折 → 撓骨神経麻痺
・上腕骨外科頚骨折 → 腋窩神経麻痺
・腓骨骨董固摂 → 腓骨神経麻痺
・大腿骨骨折 → 坐骨神経麻痺
・骨盤骨折 → 腰神経叢麻痺
1.上腕骨骨幹部骨折 ――― 腋窩神経麻痺
正しくは、上腕骨骨幹骨折 → 撓骨神経麻痺 です。
3.肩関節前方脱臼 ―――― 尺骨神経麻痺
正しくは、肩関節前方脱臼 → 腋窩神経麻痺 です。
4.股関節後方脱臼 ―――― 大腿神経麻痺
正しくは、股関節後方脱臼 → 坐骨神経麻痺 です。
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