あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問3

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
  • 肝硬変 ―――――― 静止時振戦
  • 急性胆囊炎 ―――― 右季肋部痛
  • 慢性膵炎 ――――― 女性化乳房
  • 潰瘍性大腸炎 ――― 便秘

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この過去問の解説 (3件)

01

胆囊炎は胆石の嵌頓や、不明の原因により胆汁に細菌が感染し、胆嚢に炎症が発生した状態です。

症状としては、無症状のものもありますが(無症候性胆石)、胆石が胆嚢頸部嵌頓すると、胆嚢内圧が上昇し心窩部から右季肋部に強い痛みが発生します。
しばし、右肩に放散痛も現れます。


1.肝硬変 ―――――― 静止時振戦
  静止時振戦(安静時振戦)はパーキンソン病での代表的な症状です。
  肝硬変の場合、クモ状血管腫、手掌紅斑、女性化乳房、黄疸や腹水、食道静脈瘤、出血傾向、腹壁静脈怒張(メズサ頭)などが現れます。

3.慢性膵炎 ――――― 女性化乳房
  女性化乳房は肝硬変での代表的な症状です。
  慢性膵炎の場合、慢性的な上腹部痛、背部痛が繰り返されます。
  食欲不振、腹部膨満感、悪心、嘔吐などの不定愁訴もあります。

4.潰瘍性大腸炎 ――― 便秘
  潰瘍性大腸炎は軽い腹痛、下痢を呈するものから、発熱、粘血便、膿性便などがあります。
  長期に渡ると貧血、体重減少なども現れます。

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02

右季肋部痛の原因としては、

先ず、肝胆道系疾患である、

胆石症、胆嚢炎、胆管炎を疑えます。

また、その他の原因として、

十二指腸潰瘍、虫垂炎、腎疾患などがあることを覚えておきましょう。

選択肢1. 肝硬変 ―――――― 静止時振戦

羽ばたき振戦です。

選択肢2. 急性胆囊炎 ―――― 右季肋部痛

正解です。

選択肢3. 慢性膵炎 ――――― 女性化乳房

女性化乳房は、肝硬変で見られる症状です。

選択肢4. 潰瘍性大腸炎 ――― 便秘

潰瘍性大腸炎の主症状は、粘血便、下痢、血便です。

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03

1 .肝硬変 ―――――― 静止時振戦

肝硬変の際には、はばたき振戦が現れます。

静止時振戦はパーキンソン病の際に現れます。

2 .急性胆囊炎 ―――― 右季肋部痛

急性胆囊炎 の際には右季肋部痛が現れるため正答となります。

3 .慢性膵炎 ――――― 女性化乳房

慢性膵炎の際には悪心・嘔吐、限局性に腫瘤形成が起きた場合には閉塞性黄疸が現れます。

女性化乳房は、肝硬変の際に現れます。

4 .潰瘍性大腸炎 ――― 便秘

潰瘍性大腸炎の際には下痢や粘血便や膿性便が現れます。

便秘はパーキンソン病や橋本病などで現れます。

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