あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回（2019年）
午後 問7

片麻痺では、

股関節や膝関節を曲げられないために、外側へ足を開いて歩く、「ぶん回し歩行」となります。

そのため、

尖足を防ぎ、

足関節の底屈を制御する装具である、

短下肢装具を使用します。

1．短下肢装具は、脳卒中の片麻痺や末梢神経麻痺に対して用いられるため正答となります。

2．長下肢装具は、脊髄損傷など対麻痺者の立位・歩行訓練に用いられます。

3．膝関節装具は、膝靭帯損傷や膝蓋骨骨折、膝内骨折などの損傷に用いられます。

4．足関節装具は、足関節の内反・外反、底背屈運動の矯正、足関節の靭帯損傷などの際に用いられます。

短下肢装具は、下腿部から足部までの装具になります。
主に片麻痺や腓骨神経麻痺等による下垂足に用いられます。


２．長下肢装具
　　長下肢装具は、大腿部から足部までの装具になります。
　　主に脊髄損傷後の対麻痺や片麻痺、急性灰白髄炎（ポリオ）後の弛緩性麻痺に用いられます。

３．膝関節装具
　　膝関節装具は膝関節の装具になります。
　　膝関節装具は変形性膝関節症（膝OA）に用いられます。

４．足関節装具
　　足関節装具は足関節の装具になります。
　　関節リウマチや捻挫後、骨折後などの足関節の不安定時に用いられます。