あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問9
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
脳血管障害における嚥下障害で正しいのはどれか。
- 絶食により誤嚥性肺炎を防止できる。
- 食事中にむせなければ誤嚥は否定できる。
- 口腔ケアは誤嚥性肺炎予防に有効である。
- 意識障害があるときでも積極的に経口摂取を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
嚥下障害の原因は、脳血管障害によるものが最も多く、そのほかは加齢などによる筋力低下や、逆流性食道炎、食道がんなどが原因となっています。
嚥下障害は、物をスムーズに飲み込めないため、むせたり、夜間の咳込み、誤嚥性肺炎などの症状がみられます。
口腔内の衛星状態を保つことは、嚥下障害の予防に有効なため、言語聴覚士などによる嚥下トレーニングや、口腔内のケアが大切です。
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02
1.絶食により誤嚥性肺炎を防止できる。
絶食は嚥下機能を低下させるため、経口摂取を再会した際の誤嚥性肺炎のリスクを高めてしまいます。
2.食事中にむせなければ誤嚥は否定できる。
嚥下機能が低下した際、誤って食道へ入った際のむせ(咳嗽反射)も低下してしまうため、誤嚥の否定はできません。
3.口腔ケアは誤嚥性肺炎予防に有効である。
口腔には常在細菌が多く、口腔ケアによっては誤嚥性肺炎は予防できるため、正答となります。
4.意識障害があるときでも積極的に経口摂取を行う。
意識障害がある際の経口摂取は禁忌です。
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03
予防としては、以下のものがあります。
・口腔ケア:口腔衛生の管理は誤嚥性肺炎を予防する第一歩です。
・食事の工夫:嚥下しやすいもの(ゼリー状、半固形状)を食べるようにするなど。
1.絶食により誤嚥性肺炎を防止できる。
絶食により誤嚥性肺炎は起こりませんが、接水時にも誤嚥は発生します。
また、生命尊重の観点からも選択してはいけない選択肢になります。
2.食事中にむせなければ誤嚥は否定できる。
不顕性誤嚥など、睡眠中に唾液がゆっくりと肺の中に入っていく誤嚥もあります。
4.意識障害があるときでも積極的に経口摂取を行う。
意識障害がある場合は、直接的な経口摂取訓練ではなく、意識回復や間接的な訓練が必要になります。
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