あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問21
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
心を犯しやすい外邪の特徴はどれか。
- 気を傷つける。
- 経過が長くなる。
- 痛みを引き起こす。
- 症状の変化が速い。
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この過去問の解説 (3件)
01
病気の原因として、
「内因」と「外因」、そして、「不内外因」の3つがあります。
このうちの「外因」には、
六淫として、
風邪(肝)、暑邪(心)、湿邪(脾)、燥邪(肺)、寒邪(腎)、火邪
があります。
淫とは、沁みる、犯す、という意味です。
「心を犯す外邪」は、「暑邪」ですが、
「暑邪」は、湿熱による症状が強く、発汗と口喝、高熱など、熱中症様の症状のことです。
大量の発汗と高熱よって、気血津液が損傷しやすいという特徴があります。
一方「内因」には、
七情である、
怒(肝)、喜(心)、思(脾)、悲・憂(肺)、恐、驚(腎)
があり、
そして、
「不内外因」には、
暴飲暴食や、疲労、房事過多、ストレスなど
があります。
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02
六淫の問題です。外部から発病させる原因となるものとなります。
・風邪:風による外因で、陽の邪気で百病の長、上部を犯しやすく遊走性があります。
・寒邪:冬などの寒冷から受ける邪気です。凝滞性と収引性を持ち、強い痛みを持ちます。
・暑邪:夏の主気で炎上性と開泄性を持ち湿を伴う事があります。
・湿邪:長夏の主気とされ、下注性・重濁性・粘滞性をもち、下半身への症状が多くなります。
・燥邪:秋の主気とされ乾燥性をもち毛髪などの潤いが無くなります。
・火邪:内因・外因どちらもあり、炎上性をもち腫瘍などを形成しやすくなります。
心を犯しやすい外邪は『火邪』となり、
1.気を傷つける。
気を傷つける外邪は『火邪』であり、正答となります。
2.経過が長くなる。
経過が長くなる外邪は『湿邪』であり、脾を犯しやすくなります。
3.痛みを引き起こす。
痛みを引き起こす外邪は『寒邪』であり、肺を犯しやすくなります。
4.症状の変化が速い。
症状の変化が速い外邪は『風邪』であり、上部を犯しやすく、肺へ影響します。
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03
六淫は風・寒・暑・湿・燥・火があります。
五行でいうところの五気にあたり、
五気:風 暑 湿 燥 寒
五臓:肝 心 脾 肺 腎
心と関係が深い五気は「暑」になります。
暑の特徴としては、盛夏だけにみられる生気を消耗させる外邪です。
体内に入ると、腠理を開き、汗が多くなります。
汗が多く出すぎると、気と津液を消耗し、身熱、多汗、口渇、脱力感などの症状がみられます。
2.経過が長くなる。
湿は重く、停滞します。(重濁性、粘滞性)
湿邪による病は治りにくく、繰り返し再発することもあります。
3.痛みを引き起こす。
痛みはどの外因からも起こるが、特に火によるものは、局所の炎症を引き起こしやすく、腫脹、発赤、疼痛、発熱を伴います。
4.症状の変化が速い。
風邪による病は変化しやすいです(遊走性)
風邪による病は症状や部位が一定せず、動きやすいです。また時間の経過による症状の変化も激しいです。
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