あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問38
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す患者の病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。
「60歳の女性。梅雨時になってめまいや立ちくらみが起こりやすく、手足に内出血が目立つようになった。血尿や下血はなく、近医を受診したが異常はない。」
「60歳の女性。梅雨時になってめまいや立ちくらみが起こりやすく、手足に内出血が目立つようになった。血尿や下血はなく、近医を受診したが異常はない。」
- 肺気を補う。
- 脾気を補う。
- 心気を補う。
- 肝気を補う。
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この過去問の解説 (3件)
01
梅雨の湿気の強い時期に症状があること、手足に内出血が目立つようになった症状から脾の統血作用の低下が考えられます。
よって治療方針で最も適切なのは、2 . 脾気を補うが正解となります。
(「統血」とは、営気を脈中に送ることにより、血が脈外へ漏れずに、順調にめぐるようにする働きをさします。)
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02
60歳の女性患者は、
梅雨時にめまいや立ちくらみが起こりやすく、
手足に内出血が目立つようになりました。
肺気を補うのは、
粛降作用や宣散作用などの
肺の機能が低下している場合です。
脾気不足により、脾の機能が低下し、
固摂作用などが低下している場合は、
脾気を補います。
女性患者の症状から、
脾の機能低下が疑われますので、
これが正解であると考えられます。
心気不足により機能が低下して
動悸や息切れなどがみられる場合は、
心気を補います。
肝気不足により機能が低下し、
肝の昇発作用や、疏泄作用が低下している場合は、
肝気を補います。
肺や脾、心、肝のはたらきについても振り返っておきましょう。
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03
問題文の症例で、「梅雨時になってめまいや立ちくらみが起こりやすく」という事から、湿邪の影響を最も受ける臓腑は「脾」であり、
また、問題文の症例で「手足に内出血が目立つようになった」という事から、
「脾の統血作用」が低下していると導き出せます。
よって、正解は「脾気を補う」となります。
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