あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問50
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す患者の病態に対する局所施術の対象として最も適切なのはどれか。
「60歳の男性。4か月前から左肩関節外側部に痛みがある。肩関節外旋位で肩峰下に圧痛が認められる。インピンジメントテスト陽性。」
「60歳の男性。4か月前から左肩関節外側部に痛みがある。肩関節外旋位で肩峰下に圧痛が認められる。インピンジメントテスト陽性。」
- 肩甲挙筋
- 棘上筋
- 棘下筋
- 広背筋
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この過去問の解説 (3件)
01
60歳の男性患者は、
4か月前から左肩関節外側部に痛みがありました。
肩関節外旋位で肩峰下に圧痛があり、
インピンジメントテストは陽性でした。
インピンジメントテストは、
腱板損傷を判別するテストです。
肩甲挙筋は、
第1〜4頚椎の横突起を起始とし、
肩甲骨上角、肩甲骨内側縁上部で
停止する筋です。
肩腱板には、
肩甲下筋が関連しています。
棘上筋は、棘上窩を起始とし、
上腕骨大結節上端で停止する筋です。
肩腱板を構成する筋であり、
これが正解であると考えられます。
棘下筋は、棘下窩を起始とし、
上腕骨大結節後部で停止する筋です。
肩腱板には、棘上筋が関連しています。
広背筋は、腸骨稜後面仙骨背面、
第6胸椎〜第5腰椎棘突起を起始とし、
上腕骨小結節稜で停止する筋です。
肩腱板は、
肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、
小円筋の腱で構成されています。
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02
肩関節の外旋時に圧痛と、インピンジメントテストが陽性ということで、腱板と肩峰に衝突が起きていることが解ります。
その際に最も損傷を受ける筋は 2.棘上筋 が正答となります。
1.肩甲挙筋は、C1-7から肩甲骨上角に付着し、肩甲骨を引きあげる作用があります。
肩峰の衝突による痛みからの損傷は考えにくい部位となります。
3.棘下筋の損傷を調べるテストはドロップアームテストとなります。
4.広背筋は、背部の広域から小結節稜に付着し、肩関節の内転・内旋さらには背部へ回るような作用があります。
投球動作などによって肉離れを起こす場合もありますが、腱板損傷よりも稀であり、その際には筋の痛みなどが現れます。
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03
インピンジメント症候群は、肩の慢性的な疼痛の主たる原因と考えられています。
この疾患は、肩の上腕骨頭を覆う軟部組織(腱板の筋、腱、肩峰下滑液包、二頭筋腱)が肩甲骨下方の烏口肩峰アーチ(烏口突起、肩峰突起、烏口肩峰靱帯からなる)に繰り返し入り込む過程によって起こります。上腕骨頭と烏口肩峰アーチとの隙間は非常に小さく、この間を棘上筋腱が通るので、この腱は最大の衝突負荷にさらされます。
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