問題
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オスグッド病の進行抑制を目的としてストレッチを行う場合、最も適切なのはどれか。
1 .
大腿筋膜張筋
2 .
大腿四頭筋
3 .
下腿三頭筋
4 .
前脛骨筋
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問57 )
オスグッド病は、
膝などを頻繁に使用することにより、
脛骨粗面に負担がかかることで生じる疾患です。
大腿筋膜張筋は、
上前腸骨棘を起始とし、腸脛靭帯で停止します。
大腿四頭筋は、
下前腸骨棘、粗線内側唇、大腿骨前面、
粗線外側唇を起始とし、
膝蓋骨、膝蓋靱帯を経て脛骨粗面で停止します。
ストレッチにより、大腿四頭筋の柔軟性が増し、
オスグット病の進行抑制に効果があるといえますので、
これが正解であると考えられます。
下腿三頭筋は、
腓腹筋とヒラメ筋で構成されています。
腓腹筋は、内側上顆、外側上顆を起始とし、
踵骨腱となって踵骨隆起で停止します。
ヒラメ筋は、
腓骨頭、ヒラメ筋線を起始とし、
踵骨腱となって踵骨隆起で停止します。
前脛骨筋は、
脛骨外側面、下腿骨間膜を起始とし、
内側楔状骨、第1中足骨底で停止します。
選択肢にあげられている筋について、
起始停止のほか、
支配神経や作用についても振り返っておきましょう。
オスグッド病は少年期に多く発病する、脛骨粗面の膨隆や疼痛です。
脛骨粗面へ付着する筋の柔軟性が低下し、脛骨粗面に負荷が掛かる疾患といわれており、解剖から適切な治療点を判断する必要があります。
1.大腿筋膜張筋
大腿筋膜張筋の起始と停止は以下となります。
起始:上前腸骨棘
停止:腸脛靭帯
2.大腿四頭筋
大腿四頭筋の起始と停止は以下となり、正答となります。
起始:下前腸骨棘・粗線外側唇・大腿骨前面・粗線内側唇
停止:脛骨粗面
3.下腿三頭筋
下腿三頭筋の起始と停止は以下となります。
起始:内側上顆・外側上顆
腓骨頭・ヒラメ筋線
停止:踵骨隆起
4.前脛骨筋
前脛骨筋の起始と停止は以下となります。
起始:脛骨外側面・下腿骨間膜
停止:内側楔状骨