あん摩マッサージ指圧師の過去問 第27回(2019年) 午後 問59
この過去問の解説 (3件)
胆汁中のコレステロールやビリルビン、カルシウムが胆嚢内で析出したものを胆石といいます。
コレステロール型胆石症は食生活、肥満、高脂血症などの因子が絡み合って生じます。コレステロール型胆石症の比率は、食生活の欧米化に伴って増加しつつあります。
コレステロール型胆石症の既往をもつ患者の胆石生成予防に対する食事指導は、高脂質食品の多い食事を制限することです。
胆石症は、胆嚢や胆管にできる胆石により生じる
腹痛などの総称です。
胆石はその成分により分類され、
胆汁中のコレステロール量の増加によるコレステロール型のものや、
ビリルビンが主成分である色素型などがあります。
食事回数が胆石生成に関与するとは考えられていませんので、
食事指導としては適切ではないといえます。
胃の手術後などには、
食事回数の調整を行う場合があります。
塩分により胆石生成が促進されるとは
考えられていませんので、
食事指導としては適切ではないといえます。
高血圧の予防が必要な際などには、
塩分摂取を制限することがあります。
高脂質食品の摂取により、
コレステロール型胆石が生成しやすくなるほか、
胆嚢などの運動を促進し、発作を起こしやすくなります。
食事指導上、最も制限するべきであるといえますので、
これが正解であると考えられます。
アルコールは、
直接胆石生成を促進するとは考えられていませんが、
胆汁の濃縮や胆嚢の運動促進などの
原因となるといわれています。
適切な食事により、
疾患の治療や悪化を防止できることがあります。
コレステロール型胆石症はコレステロールの増加によって胆石ができやすくなっているものです。そのため食事指導が必要となる場合は、コレステロールの増加を抑える必要があると言えます。
食事回数を制限しても同様の摂取量であれば意味がなく、また、食事形態を替えることによって増悪することも考えられます。
塩分の制限は、心臓疾患・腎臓病・高血圧症・妊娠高血圧症候群などの際に用いる制限です。
コレステロールは脂質であり、高脂質食品の制限は適していると言え、正答となります。
アルコールの制限は、アルコール依存症者等をはじめとした方へ向けたものとなります。
また、節度ある適度な飲酒としては、1日平均純アルコールにおいて20g(「ビール中ビン1本」「日本酒1合」)程度であるといえますので、指導の際の目安としましょう。
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