問題
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浮腫が最もみられやすいのはどれか。
1 .
慢性肝炎
2 .
ネフローゼ症候群
3 .
気管支喘息
4 .
関節リウマチ
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午前 問53 )
最も浮腫がみられる疾患は「ネフローゼ症候群」となります。
誤りです。慢性肝炎は肝臓の炎症が6ヶ月以上続く疾患で、主な原因はB型・C型ウイルス性肝炎などです。
肝機能の低下により浮腫や腹水などの合併症につながることもありますが、本問では浮腫が最も見られる選択肢とはなりません。
正解です。ネフローゼ症候群では、糸球体の病変によって尿にタンパク(アルブミン)が大量に流れ出ることにより、低タンパク血症となります。
アルブミンは血流を維持するための水分を血管内に引き込む作用があるため、アルブミンの低下によって血管内の水分が減り、血管外に水分と塩分が増えるため浮腫(むくみ)があらわれます。
誤りです。気管支喘息でも気管支粘膜の浮腫が見られますが、本問では最も浮腫が見られる選択肢としては相応しくありません。
誤りです。関節リウマチでも足などに局所的な浮腫が起きることがありますが、本問では最も浮腫が見られる疾患に該当しません。
正解は「ネフローゼ症候群」です。
間違いです。
慢性肝炎は、倦怠感、食欲不振、疲労感などが主な症状となり、症状が進行し重症となった場合には浮腫も見られますが、最もみられやすいという問題の解答には選べません。
正解です。
ネフローゼ症候群は、蛋白尿による低蛋白血症の為に、浮腫が出現する疾患です。
重症例では、肺や腹部、陰嚢などにも水がたまります。
間違いです。
気管支喘息は、喘鳴、呼吸困難、胸痛、動悸などの症状で、浮腫は主な症状ではありません。
間違いです。
関節リウマチでも、浮腫は見られることがありますが、ネフローゼ症候群ほど顕著ではないため、解答には選びません。