あん摩マッサージ指圧師の過去問 第28回(2020年) 午前 問55
この過去問の解説 (3件)
症状としては顔面神経の機能障害が起きてしまいます。
1 .複視
複視は動眼神経麻痺で見られる症状です。
2 .味覚障害
顔面神経は舌前2/3の感覚を支配しており、味覚障害が起きてしまうため、正答となります。
3 .鼻閉
ベル麻痺の場合、鼻の症状は鼻唇溝が浅くなるなどの障害が多くなります。
4 .舌痛
ベル麻痺の場合、舌痛よりも耳痛がおきやすくなります。
【ベル麻痺におけるその他の症状】
・閉眼困難
・兎眼
・表情筋の麻痺(額のしわ寄せや頬のふくらましが出来ない)
・涙分泌障害
・唾液分泌障害
・聴覚過敏
ベル麻痺は顔面神経の麻痺で、顔面の片側だけコントロールできなくなった状態をいい、急激に発症するのが特徴です。
原因は不明とされていましたが、単純ヘルペスウイルスが関与しているという研究もあります。
【主な症状】
・笑ったり額にシワを寄せたり表情を作るのが難しい
・顔面のしびれ感や重たい感覚
・鼻唇溝の消失
・目が閉じづらく目が乾く
・涙や唾液の分泌低下により目や口が乾く
・舌先で味を感じにくい
・口角が下がることにより口が閉じずによだれが垂れる
誤りです。複視は重症筋無力症や、眼球を動かす筋肉を支配する脳神経(動眼神経、滑車神経、外転神経)の麻痺などで起きます。
正解です。顔面神経は舌の前2/3の味覚を司ります。顔面神経が麻痺することで、味を感じにくくなります。
誤りです。鼻周りの症状としては、ベル麻痺では口角や唇を上げることができなくなるため麻痺側の口唇が下垂し、鼻唇溝(ほうれい線)の消失が見られます。
誤りです。舌痛ではなく、初期の症状として耳の後ろの痛みや、聴覚過敏などの症状があります。
ちなみに「ベル麻痺」の病名は、スコットランドの解剖学者であるチャールズ・ベルから命名されました。
ベル麻痺とは、単純ヘルペスウイルスの再活性化により引き起こされる片側性の顔面神経麻痺をいいます。
・兎眼
・額のしわ寄せ不可
・舌前2/3の味覚低下
・鼻唇溝消失
・顔面の痺れや疼痛
・聴覚過敏
などの症状がみられます。
また、帯状疱疹ウイルスにより、引き起こされる片側性の顔面神経麻痺は、
ラムゼイハント症候群です。
間違いです。
複視は、動眼神経麻痺、滑車神経麻痺、外転神経麻痺などでみられる症状です。
その他、重症筋無力症や、眼球突出の症状でも複視を訴える事があります。
正解です。
味覚障害はベル麻痺の症状の一つとなります。
間違いです。
ベル麻痺では、鼻閉よりも鼻唇溝の消失のほうが多く出現します。
間違いです。
ベル麻痺では、舌痛はありません。耳介の疼痛や、唾液分泌の低下はみられます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。