あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午前 問70

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午前 問70 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ。
「 63 歳の女性。30 年前に関節リウマチと診断された。両手の示指、中指に PIP 関節屈曲、DIP 関節過伸展の変形を認める。」
この手指変形はどれか。
  • Z変形
  • ボタン穴変形
  • 槌指変形
  • 尺側偏位

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この過去問の解説 (3件)

01

1 .Z変形は、母指のIP 関節(指節間関節)の炎症によって起きる変形です。

2 .ボタン穴変形は、PIP関節(近位指節間関節)の屈曲と、DIP 関節(遠位指節間関節)の過伸展によって起きる変形であり、正答となります。

3 .槌指変形は、4指のDIP 関節(遠位指節間関節)が曲がったままになってしまう変形です。

4 .尺側偏位は、MP関節(中手指節間関節)の伸筋腱が脱臼してしまい、4指が尺側に偏ってしまう変形です。

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02

関節リウマチでは、免疫の異常により関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊され、指の関節などが変形する疾患です。

なお、DIP関節は第一関節(遠位指節骨間関節)、PIP関節は第二関節(近位指節骨間関節)のことです。

選択肢1. Z変形

誤りです。Z変形は、母指のDIP関節が過伸展し、PIP関節が屈曲位となる手指変形です。

選択肢2. ボタン穴変形

正解です。PIP関節屈曲、DIP関節過伸展の変形は、ボタン穴変形です。

選択肢3. 槌指変形

誤りです。槌指変形(マレット変形)は、突き指などでDIP関節が屈曲位のまま伸ばせなくなった状態です。

なお、リウマチなどで起こる足趾の変形の「槌趾」は、主に第二趾で頻度が高くなります。

選択肢4. 尺側偏位

誤りです。尺側偏位は、母指以外の四指が、小指側に流れるように曲がる変形です。

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03

正解は「ボタン穴変形」です。

選択肢1. Z変形

間違いです。

Z変形とは、母指IP関節伸展しMP関節が屈曲する変形で、主にリウマチで見られます。

選択肢2. ボタン穴変形

正解です。

ボタン穴変形は、問題の通りです。

選択肢3. 槌指変形

間違いです。

槌指変形(マレットフィンガー)とは、指のDIP関節のみが伸展不能となります。

主に突き指で見られ、骨性マレットと、腱性マレットに分類されます。

選択肢4. 尺側偏位

間違いです。

尺側偏位とは、母指以外の指が尺側に傾く変形で、主にリウマチで見られます。

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