あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午前 問71

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午前 問71 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ。
「 63 歳の女性。30 年前に関節リウマチと診断された。両手の示指、中指に PIP 関節屈曲、DIP 関節過伸展の変形を認める。」
本症例で、食事の際にスプーンが使いにくいと訴えた場合、最も適切な対応はどれか。
  • スプーンの柄を太くする。
  • 手指の筋力強化訓練を行う。
  • 手関節の固定装具を作製する。
  • 手指の関節可動域訓練を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

本症例では関節リウマチによってボタン穴変形が発生しているため、通常の柄が細いスプーンが持ちにくくなっています。

本問では「スプーンの柄を太くする。」という選択肢以外は、すぐに問題解決がするわけではなく時間がかかるものであり、対応としては相応しくありません。

選択肢1. スプーンの柄を太くする。

正解です。関節リウマチによりボタン穴変形があり、手先が自由に動かせない場合に持ちやすいスプーンに交換することは適切な対応と言えます。

選択肢2. 手指の筋力強化訓練を行う。

不適切です。手指の筋力強化訓練は問題の早期解決とはなりません。

選択肢3. 手関節の固定装具を作製する。

不適切です。固定装具の作製は問題の早期解決とはなりません。

選択肢4. 手指の関節可動域訓練を行う。

不適切です。手指の関節可動域訓練は問題の早期解決とはなりません。

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02

この症例は関節リウマチでボタン穴変形を起こした手指であり、細かい物の摘み動作が障害されています。
今回スプーンが使いにくい場合は、QOL向上のため早急な改善が必要となります。

1 .スプーンの柄を太くする。
手指の変形によって、通常のスプーン柄では摘み動作が困難であるため、柄を太くすることが早急な対応となり、正答となります。

2 .手指の筋力強化訓練を行う。
手指の筋力強化訓練は、関節機能向上のために行う長期的なリハビリテーションになります。

3 .手関節の固定装具を作製する。
固定装具の作製は、手指の負担を軽減するために行います。

4 .手指の関節可動域訓練を行う。
手指の関節可動域訓練は、変形の予防のために行う長期的なリハビリテーションになります。

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03

DIPの過伸展、PIP屈曲の変形はボタン穴変形です。

PIP 関節が伸展不能で、DIP関節も屈曲不能となるため、つまみ動作が障害されます。

更に変形が高度になると、把持動作も障害されるため、スプーンの柄を太くする事はQOLの改善につながります。

選択肢1. スプーンの柄を太くする。

正解です。

選択肢2. 手指の筋力強化訓練を行う。

間違いです。

選択肢3. 手関節の固定装具を作製する。

間違いです。

選択肢4. 手指の関節可動域訓練を行う。

間違いです。

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