あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午前 問74

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午前 問74 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ。
「 12 歳の女児。頭痛、発熱と発疹が出現したが 3 日ほどで消失した。口腔内に発疹はなかった。その後、頸部のリンパ節腫大が続くため来院した。」
最も考えられる疾患はどれか。
  • 麻疹
  • 風疹
  • じんま疹
  • 手足口病

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この過去問の解説 (3件)

01

1 .麻疹は、口腔粘膜に白色小斑点(コプリック斑)などの症状が現れます。

2 .風疹は、発疹・発熱・リンパ節腫脹が現れ発疹は三日程度で消退する疾患であり、症状に最も合致しているため、正答となります。

3 .じんま疹は、アレルギーなどの原因により皮膚の発赤や皮疹などが現れ、痒みなどを伴う疾患です。

4 .手足口病は、手足の皮疹や、口内炎などが出現する疾患です。

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02

本症例で特徴的なのは、「発疹」「3日ほどで症状が消失」「リンパ節腫大」「口腔内の発疹はない」です。このような問題ではキーワードに注目し、選択肢を読み解いていきます。

選択肢1. 麻疹

麻疹は麻疹ウイルスにより、空気感染や飛沫感染または接触感染などで感染する、感染力が極めて強い感染症です。発熱や咳、発疹(コプリック斑)などの症状を伴います。

選択肢2. 風疹

正解です。風疹は風疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とします。

風疹は「三日はしか」とも言われるように、症状は麻疹(はしか)と似ていますが、一般的に症状は風疹の方が軽くなります。

選択肢3. じんま疹

じんま疹は、皮膚の一部が虫に刺されたように突然赤く腫れ上がる疾患です。食品や薬品などのアレルギー反応のほか、物理的なものや精神的ストレスで発症することもあります。

選択肢4. 手足口病

手足口病は、手の平や足の裏、口の中などに水疱性発疹ができる感染症です。エンテロウイルスやコクサッキーウイルスの感染により発症します。

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03

本症例では、先ず、12歳の女児、からは全ての解答が当てはまります。

次に、頭痛、発熱、発疹が出現、三日程度で消失、から、蕁麻疹は外れます。

更に、口腔内の発疹はない、から麻疹と、手足口病も外れます。

そして、頸部のリンパ節腫大が続くということから、風疹が当てはまります。

選択肢1. 麻疹

間違いです。

麻疹とは、麻疹ウイルスによる感染症で、非常に感染力が強く、空気感染します。

小児に好発し、約二週間の潜伏期間を経て発症し、発熱、鼻汁、目やに、咳嗽などの症状が出て、三日ほどで解熱した後、口腔内に点状の白色班(コプリック班)が出現します。

再度発熱(二峰性発熱)し、顔面から全身へ発疹が拡大し、2週間ほどで治癒します。

選択肢2. 風疹

正解です。

風疹は、風疹ウイルスによる感染症で、飛沫感染する。潜伏期間は約二週間で、頭痛、発熱、発疹、リンパ節腫脹などの症状が出現します。

選択肢3. じんま疹

間違いです。

蕁麻疹は、急性蕁麻疹、慢性蕁麻疹、アレルギー性蕁麻疹、コリン性蕁麻疹、物理性蕁麻疹など、様々な要因により発症する、掻痒感の強い一過性の浮腫状の湿疹です。

選択肢4. 手足口病

間違いです。

手足口病は、乳幼児が夏に流行する、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどによって飛沫感染する感染症です。

5日間ほどの潜伏期間を経て発症し、発熱、水疱などの症状が出ます。

エンテロウイルスによるものと、コクサッキーウイルスによるものによって、多少症状に違いがあります。

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