あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問1

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

感染症について正しいのはどれか。
  • 猩紅熱はウイルス感染症である。
  • 結核は垂直感染する。
  • 破傷風では筋のけいれんが起こる。
  • エイズはワクチンにより予防可能である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 .猩紅熱はウイルス感染症である。
猩紅熱はA群溶血性連鎖球菌による、細菌感染症です。

2 .結核は垂直感染する。
垂直感染は親から直接その子に伝播される感染様式であり、B型肝炎やHIVウイルス感染などが垂直感染となります。
結核は他者からの空気感染です。

3 .破傷風では筋のけいれんが起こる。
破傷風は随意筋の痙攣が特徴であり、開口障害や顔面筋の痙攣(痙笑)などがおこるため、正答となります。

4 .エイズはワクチンにより予防可能である。
HIVウイルス感染症であるエイズは、免疫機能を低下する疾患であり、ワクチンによる感染予防はできません。

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02

ウイルスや細菌感染について基本的な知識を問う設問です。

選択肢1. 猩紅熱はウイルス感染症である。

誤りです。猩紅熱はA群溶血性連鎖球菌による細菌感染症です。

選択肢2. 結核は垂直感染する。

誤りです。結核は垂直感染ではなく水平感染による感染症です。

選択肢3. 破傷風では筋のけいれんが起こる。

正解です。破傷風は破傷風菌による毒素が引き起こす感染症で、筋肉のけいれんは特徴的な症状のひとつです。

選択肢4. エイズはワクチンにより予防可能である。

誤りです。エイズを予防するワクチンは未だ開発されていません。

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03

正解は「破傷風では筋のけいれんが起こる。」です。

選択肢1. 猩紅熱はウイルス感染症である。

間違いです。

猩紅熱は、ウイルス感染症ではなく、A群溶血性連鎖球菌による細菌感染症です。

発熱、喉の痛み、発疹などが現れ、イチゴ舌という症状が特徴です。

選択肢2. 結核は垂直感染する。

間違いです。

結核は、垂直感染しません。

垂直感染とは、母親から胎児期や乳児期に感染する様式で、妊娠中の胎児期の感染を胎内感染、出産時では産道感染、出産後には経母乳感染があり、風疹や梅毒、ヘルペス、B型肝炎などでみられます。

選択肢3. 破傷風では筋のけいれんが起こる。

正解です。

破傷風は、破傷風菌による細菌感染症で、強直性痙攣が出現します。

破傷風菌は偏性嫌気性菌で、好気的な環境では生きていけず、熱や乾燥に強い芽胞を形成して、土壌の中で生育しています。

破傷風菌は神経毒を出し、これが痙攣を引き起こします。

予後不良の場合も多い感染症です。

選択肢4. エイズはワクチンにより予防可能である。

間違いです。

現在、エイズウイルスのワクチンはまだありません。

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