あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問3

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

肝性脳症でみられるのはどれか。
  • 静止時振戦
  • 企図振戦
  • 動作時振戦
  • 羽ばたき振戦

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

肝性脳症は、通常は肝臓で処理されるはずの有害物質(アンモニアなど)が血液中に流れ出し、脳内に達することで発症します。

主な症状に、意識障害、異常行動、はばたき振戦などがあります。

選択肢1. 静止時振戦

誤りです。静止時振戦は、パーキンソン病などで現れます。

選択肢2. 企図振戦

誤りです。企図振戦は、手を伸ばして物を掴むときなどに出る振戦で、目標物に近づくほど震えが強くなります。小脳の疾患などで見られる症状です。

選択肢3. 動作時振戦

誤りです。動作時振戦は、動作中に起こる振戦で、企図振戦や運動時振戦などが該当します。

選択肢4. 羽ばたき振戦

正解です。羽ばたき振戦は、肝性脳症でみられる症状です。

参考になった数1

02

肝性脳症では、肝臓の機能が低下する事により、アンモニアが解毒されず、血中アンモニアが上昇することと、

血中のアミノ酸のバランスの崩れにより、意識障害や、異常行動、羽ばたき振戦などの症状が出現します。

選択肢1. 静止時振戦

間違いです。

静止時振戦は、パーキンソン病でみられます。

選択肢2. 企図振戦

間違いです。

企図振戦は、小脳疾患でみられます。

選択肢3. 動作時振戦

間違いです。

振戦は、安静時振戦と動作時振戦に分けられ、

安静時振戦は、パーキンソン病などでみられ、

動作時振戦は、企図振戦も含まれ、目標物に手が届くまでの動作時に振戦が起こり、目標物に届けば振戦が収まる症状をいいます。

選択肢4. 羽ばたき振戦

正解です。

羽ばたき振戦は、肝性脳症の症状となります。

参考になった数1

03

1 .静止時振戦は、パーキンソン病の時に現れます。

2 .企図振戦は、多発性硬化症や小脳疾患の場合に現れます。

3 .動作時振戦は、動作中に起こる振戦であり、どのタイミングで震えが生じるのかで分類がさまざまで、企図振戦も含まれます。
動作時振戦は、アルコール依存症や甲状腺機能亢進症、生理的な振戦や本態性振戦などの際に現れます。

4 .羽ばたき振戦は、肝性脳症によって現われる症状であり、正答となります。

参考になった数1