あん摩マッサージ指圧師の過去問 第28回(2020年) 午後 問8
この過去問の解説 (3件)
半膜様筋の作用は以下となり、正答となります。
・股関節の伸展
・膝関節の屈曲・内旋
2 .股関節の内旋 -------- 外閉鎖筋
外閉鎖筋の作用は以下となります。
・股関節の外旋・内転
3 .膝関節の伸展 -------- 縫工筋
縫工筋の作用は以下となります。
・股関節の屈曲・外転・外旋
・膝関節の屈曲・内旋
4 .母趾の背屈 ---------- 長趾伸筋
長趾伸筋の作用は以下となります。
・第2-5趾の屈曲
・足関節の底屈・内反
筋の運動は筋の付着部を覚えるとイメージしやすいです。
半腱様筋 坐骨結節 ー 脛骨内側顆の後面 大腿部の後面にある骨盤から下腿内側まである筋です。
この筋が収縮すると下腿の内側が臀部に近づきます。→ 股関節の伸展・膝関節の屈曲・内旋
外閉鎖筋 閉鎖膜(坐骨結節の前上方)ー 大転子の後側 大腿骨の後側を通ります。
この筋が収縮すると大転子が後ろ周りに骨盤に近づきます。→ 股関節の外旋・内転
縫工筋 骨盤上前腸骨棘 ー脛骨粗面の内側 大腿部内側を通ります。
この筋が収縮すると膝の内側が骨盤前方に近づきます。→股関節の屈曲・外旋 膝関節の屈曲
長趾伸筋 近位脛骨・腓骨間ー第2-5足趾背側 すねの頭側から指の背側を通ります。
この筋が収縮すると母趾以外の指がすねに近づきます。→第2-5足趾の伸展、足関節の背屈・外反
筋肉の走行・付着部は文字で覚えるだけでなくイメージできるようにしましょう。
筋とその作用については、
筋骨格系の基本的な知識のひとつです。
半膜様筋は、股関節の伸展に作用する筋ですので、
正解となります。
この筋は、股関節の内旋、
膝関節の屈曲と内旋にも作用します。
また股関節伸展に作用する筋は、
半膜様筋のほか、大殿筋や半腱様筋、中殿筋、
大内転筋、大腿二頭筋があります。
股関節内旋に作用する筋は、小殿筋、大腿筋膜張筋です。
外閉鎖筋は、股関節外旋に作用します。
膝関節伸展に作用する筋は、
大腿四頭筋、大腿筋膜張筋です。
縫工筋は、股関節の屈曲、外転、外旋および
膝関節の屈曲に作用します。
母趾の背屈(伸展)に作用する筋は、
長母趾伸筋です。
長趾伸筋は、第2趾から第5趾の伸展、
足関節の背屈と外反に作用します。
この問題は筋の作用と筋の組み合わせを答えるものでしたが、
起始停止や支配神経についても押さえておきましょう。
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