あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問11
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
脊髄損傷完全麻痺の損傷レベルとリハビリテーションで到達する ADL との組合せで正しいのはどれか。
- 第 3 頸髄 -------- 人工呼吸器の使用
- 第 6 頸髄 -------- BFO による食事動作
- 第 8 胸髄 -------- 電動車椅子による移動
- 第 4 腰髄 -------- 長下肢装具による歩行
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この過去問の解説 (3件)
01
脊髄損傷は損傷レベルが上に行くほど使えなくなる筋肉が増えていきます。
横隔膜が使えないので自力で呼吸ができません。
BFOは上肢を持ち上げられない人に使用します。第 5 頸髄損傷で使用します。
電動車椅子は第 5 頸髄損傷で使用します。
第 8 胸髄レベルでは腹部~下半身に麻痺が出ます。
胸髄レベルが機能していれば短下肢装具+杖で歩行が可能とされています。
筋肉を覚えるときに支配神経がどこからきているかを覚えておくと脊髄損傷の問題も対応しやすくなります。
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02
正解は「第 3 頸髄 -------- 人工呼吸器の使用」です。
第3頸椎の損傷は人工呼吸器が必要となるため、正答となります。
第 6 頸髄の損傷は、手関節の背屈まで可能となります。
BFOによる上肢動作(食事動作)は第5頸髄損傷時に必要となります。
第 8 胸髄の損傷では上肢は正常であり、自由な車椅子動作が可能です。
電気車椅子による移動は、第5頸髄損傷時に必要となります。
第 4 腰髄の損傷は全介助であり、移動は電気車椅子での移動が必要です。
長下肢装具による歩行補助は、第12胸髄の損傷時に必要となります。
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03
脊髄損傷では、損傷されたレベルによって症状が異なっています。
第3頚髄損傷では、呼吸筋の麻痺がみられます。
人工呼吸器の使用が必要となりますので、正解となります。
第6頚髄損傷では、
肩関節や肘関節、手関節の運動が可能なので、
自助具を使用すれば可能な動作があります。
B F O(Balanced Forearm Orthosis)は、
上肢の運動を補助するもので、
第5頚髄損傷の際に使用することがあります。
第8胸髄損傷では、指屈筋や手内筋の機能は残存しており、
電動ではない車椅子の駆動は可能です。
電動車椅子は、第5頚髄損傷の際に使用されます。
第4腰椎損傷では、上部肋間、筋上部背筋は機能しており、
短下肢装具のほかに松葉杖を使用すれば歩行は可能となります。
長下肢装具を使用するのは、第12胸椎損傷時です。
脊髄損傷では、損傷レベルに応じた症状がみられ、
実施されるリハビリテーションも異なってきますので、
それらを対応させて覚えておきましょう。
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