あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問36
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
取穴法で正しいのはどれか。
- 温溜は偏歴の上 3 寸に取る。
- 承筋は飛揚の上 3 寸に取る。
- 孔最は太淵の上 7 寸に取る。
- 陰谷は太渓の上 14 寸に取る。
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この過去問の解説 (3件)
01
経穴の位置関係の問題です。
「温溜」は「陽谿」から5寸です。
「偏歴」は「陽谿」から3寸です。
「温溜」-「偏歴」は2寸です。
「承筋」は「委中」から5寸です。
「承筋」の3寸下にあるのは「承山」です。
「飛揚」は「承山」よりもう少し外下方にあります。
「孔最」は「太淵」から7寸です。
「陰谷」は膝関節裂隙の高さ、「太渓」は内果の高さにあります。
骨度法で脛骨内側顆下際ー内果が13寸です。脛骨内側顆下際から膝関節裂隙まで2寸はあるので違います。
すこしひねくれた選択肢もありますが、「孔最」ー「太淵」がちゃんと頭に入っていれば簡単な問題です。変な選択肢に時間を取られないよう気を付けましょう。
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02
取穴法は、経穴を身体部位のある部位に特定する方法です。
温溜は、
陽谿から曲池に向かって、上5寸に取ります。
偏歴は、前腕後外側、陽谿と曲池を結ぶ線上で、
陽谿の上3寸に取ります。
以上より、温溜は偏歴の上3寸ではなく、
上2寸に位置することがわかります。
承筋は、下腿後面、腓腹筋の両筋腹の間で、
膝窩横紋の下方5寸に取ります。
飛揚は、下腿後外側、腓腹筋外側下縁とアキレス腱の間で、
崑崙の上方7寸に取ります。
崑崙は外果のもっとも尖ったところの高さでとります。
膝窩から外果尖は、骨度法によると、
1尺6寸つまり16寸ありますので、
承筋は、飛揚の上3寸ではなく、
上4寸に位置することがわかります。
孔最は、前腕前外側、尺沢と太淵を結ぶ線上、
手関節掌側横紋の上方7寸にとります。
太淵は手関節掌側横紋の上にありますので、
孔最は太淵の上7寸に位置すると考えられ、正解となります。
陰谷は、膝後内側、半腱様筋腱の外縁、
膝窩横紋上にとります。
太渓は内果頂点の後方で、
後脛骨動脈拍動部に取ります。
膝蓋骨尖から内果尖までは1尺5寸つまり15寸あります。
陰谷は太渓の上14ではなく、
上15寸に位置することがわかります。
前腕と下腿の経穴の位置関係をおさえておきましょう。
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03
温溜は、手関節背側横紋から上方3寸です。
偏歴は、手関節背側横紋から上方5寸です。
つまり温溜は偏歴の上方2寸に取ります。
2 .承筋は飛揚の上 3 寸に取る。
承筋は、膝窩横紋から下方5寸です
飛揚は、崑崙(外果尖とアキレス腱の間の陥凹部)から上方7寸にあります。
骨度法により膝窩横紋から外果尖までは16寸となりますので、飛揚は膝窩横紋から下方9寸となります。
つまり承筋は飛揚の上方4寸に取ります。
3 .孔最は太淵の上 7 寸に取る。
孔最は、手関節横紋の上方7寸です。
太淵は、手関節前外側に取ります。
そのため孔最は太淵の上方7寸に取ることとなり、正答となります。
4 .陰谷は太渓の上 14 寸に取る。
陰谷は、膝窩横紋上に取ります。
太渓は、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部に取ります。
骨度法により膝蓋骨尖から内果尖までは15寸となります。
つまり陰谷は太渓の上方 15 寸に取ります。
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