あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問42
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す患者の病証で治療対象となる臓腑として最も適切なのはどれか。
「 75 歳の男性。主訴は安静時の手のふるえ。歩行時に第一歩が出にくい。頭痛や耳鳴り、便秘もみられる。舌質紅、脈弦数。」
「 75 歳の男性。主訴は安静時の手のふるえ。歩行時に第一歩が出にくい。頭痛や耳鳴り、便秘もみられる。舌質紅、脈弦数。」
- 肝
- 心
- 脾
- 肺
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この過去問の解説 (3件)
01
また、紅舌で脈が弦数ということで陰虚、血虚が考えられます。
頭痛・耳鳴り・便秘などの随伴症状を鑑みて、各選択肢を見ていきます。
1 .肝の血虚は、四肢のふるえや、筋肉のひきつり、耳鳴りや頭痛などが現れます。
また弦脈は肝・胆の病が真っ先に疑われ、証と適応しているため正答となります。
2 .心の血虚の場合、心悸や不眠、めまいや健忘が現われます。
3 .脾の陰虚の場合、食欲不振や腹部の膨満感、無力感などが現れます。
4 .肺の陰虚の場合、咳嗽や熱症、咽頭の渇きなどが現れます。
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02
臓腑の病理の問題です。
筋肉関連の症状はまず「肝」を考えましょう。
心は虚することはなく実することも他の臓腑の不調から起こるものなので「心」がメインになることはほとんどありません。
津液・消化器系関連の症状でしたら「脾」を考えましょう。
呼吸器関連の症状でしたら「肺」を考えましょう。
臓腑の生理作用が理解できていれば解ける問題です。
問題文の症状はパーキンソン病を想像させ脳神経を考えてしまうと混乱してしまいます。
まずは素直にふるえ・足が出にくいから筋の症状と考えましょう。
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03
この男性は安静時の手の震えを主訴とし、
歩行時第1歩が出にくい、
頭痛、耳鳴り、便秘のほか紅舌、脈弦数とのことから、
肝の機能に何らかの異常があると考えられます。
男性の主訴や症状から、
肝が治療対象として適切であると考えられます。
心は血脈、神明を主るので、
心の病証では、
心悸や心痛などの心臓自体の異常や
心煩・不眠などの精神の異常がみられます。
脾には、脾気が昇を主り、燥を喜び、
湿を悪むという特徴があります。
脾の病証では、運化が滞り清陽が昇らなくなり、
腹部の張りや痛みなどを生じます。
肺には気を主る、先発と粛降を主る、
水道を通調する、皮毛を主るなどの働きがあり、
肺の病証では、咳や痰、などの呼吸に関連した症状や、
息切れ、動悸など心機能に関連した症状などがみられます。
男性の主訴や症状から、パーキンソン病であることが示唆されます。
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