あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問53

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

脳血管障害で顔面神経麻痺となった患者の罹患筋に施術する場合、対象となる筋として最も適切なのはどれか。
  • 前頭筋
  • 側頭筋
  • 頬筋
  • 咬筋

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この過去問の解説 (3件)

01

中枢神経からの顔面神経麻痺が起きている場合、顔面神経の支配神経を刺激することで、改善の効果が期待できます。


1 .前頭筋は、顔面神経支配です。
しかし、中枢神経から起こる麻痺の場合、額にしわ寄せが出来るなど麻痺症状は少ないため効果的とは言えません。

2 .側頭筋は、下顎神経支配です。

3 .頬筋は、顔面神経支配であり、麻痺症状が出やすい部分であるため、最も適していると言え、正答となります。

4 .咬筋は、下顎神経支配です。

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02

顔面神経麻痺は中枢性と末梢性に分けられます。

鑑別方法としてオデコのしわ寄せを見ます。

選択肢1. 前頭筋

顔面神経が支配神経ですが、中枢性の場合、オデコのしわ寄せができるので前頭筋は障害されません。

選択肢2. 側頭筋

三叉神経が支配神経です。

選択肢3. 頬筋

顔面神経が支配神経です。

選択肢4. 咬筋

三叉神経が支配神経です。

まとめ

中枢性と末梢性で治療が大きく変わります。

臨床でも診ることがあるかもしれません。頭に入れておきましょう。

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03

脳血管障害によって生じる顔面神経麻痺では、

多くが一側性に脳の中枢部で障害されるため、

顔面神経が支配している部位に麻痺が生じます。

選択肢1. 前頭筋

前頭筋は、両側の顔面神経から支配されているため、

脳血管障害による顔面神経麻痺では、

麻痺を生じていないものと考えられます。

選択肢2. 側頭筋

側頭筋は、

顔面神経ではなく、下顎神経に支配されています。

選択肢3. 頬筋

頬筋は、顔面神経に支配されており、

麻痺によって、口角や上唇を引き上げられなくなります。

施術対象の筋として適切であると考えられます。

選択肢4. 咬筋

咬筋は、

顔面神経ではなく、下顎神経支配の筋です。

まとめ

顔面神経の走行と、

支配する筋についておさえておきましょう。

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