あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回（2020年）
午後 問55
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回（2020年） 午後 問55 （訂正依頼・報告はこちら）
次の文で示す症例に対する徒手検査で陽性となる可能性が最も高いのはどれか。
「 55 歳の女性。長期にわたり人工透析を受けている。早朝に手掌の橈側にしびれが生じ、最近では母指球筋の萎縮もみられる。」
「 55 歳の女性。長期にわたり人工透析を受けている。早朝に手掌の橈側にしびれが生じ、最近では母指球筋の萎縮もみられる。」
- フローマン徴候
- ファレンテスト
- 肘関節屈曲テスト
- トムゼンテスト
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この過去問の解説 （3件）
01
1 .フローマン徴候は、尺骨神経の障害を調べるためのものです。
2 .ファレンテストは、手根間部の正中神経圧迫を調べるテストで、正答となります。
3 .肘関節屈曲テストは、尺骨神経の麻痺を調べるためのテストです。
4 .トムゼンテストは、上腕骨外側上顆炎（テニス肘）を調べるためのテストです。
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02
「手掌の橈側にしびれ」「母指球筋の萎縮」は正中神経の異常のキーワードです。
母指内転筋の麻痺で現れます。陽性の場合、尺骨神経の障害を疑います。
手根管での正中神経の圧迫を鑑別する方法です。陽性の場合、手根管症候群を疑います。
肘部管での尺骨神経の圧迫を鑑別する方法です。陽性の場合、尺骨神経の障害を疑います。
外側上顆での炎症を鑑別する方法です。陽性の場合、外側上顆炎を疑います。
手への神経（正中・尺骨・橈骨）の障害はセットで覚えましょう。
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03
早朝に手掌の橈側にしびれを感じ、母指球筋の萎縮もみられるとのことから、
正中神経に何らかの損傷があることが考えられます。
長期透析患者では、透析アミロイドが人体などに蓄積しやすくなるといわれています。
代表的な疾患として、手根管症候群やばね指などがあります。
フローマン徴候は、
尺骨神経麻痺を鑑別するテストです
ファレンテストは、
手根管症候群を鑑別するテストですので、
正解と考えられます。
肘関節屈曲テストは、
尺骨神経麻痺を鑑別するテストです。
トムンゼンテストは、
上腕骨外側上果炎を鑑別するテストです。
問題に挙げられている徒手検査について、
評価内容も言えるようにしておきましょう。
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