あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問58
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問58 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、罹患筋への局所施術として最も適切な経穴はどれか。
「 14 歳の男子。野球の投手。オーバースローの投球動作でリリース期に肩の後方に痛みがある。」
「 14 歳の男子。野球の投手。オーバースローの投球動作でリリース期に肩の後方に痛みがある。」
- 天宗
- 臂臑
- 臑会
- 肩髎
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この過去問の解説 (3件)
01
施術に適している経穴として、肩部後方で負荷の大きくなる棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋などに対応した取穴を行う必要があります。
1 .天宗の解剖は棘下筋であり、正答となります。
2 .臂臑の解剖は、三角筋と上腕二頭筋です。
3 .臑会の解剖は、三角筋と上腕三頭筋です。
4 .肩髎の解剖は、三角筋です。
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02
患者は14歳で、オーバースローの投球動作で、
リリース期に肩の後方が痛むとのことから、
上腕骨近位骨端線の離開によって痛みを生じている可能性があります。
関節や筋の柔軟性が低下している場合が多いため、
肩腱板などへの施術を行います。
天宗は、
肩甲部、肩甲棘と肩甲骨下角を結んだ線上、
肩甲棘から3分の1にある陥凹部にとります。
肩関節後面に位置する棘下筋上にありますので、
施術部位として最も適切であると考えられます。
臂臑は、
上腕外側、三角筋前縁、曲池の上方7寸にとります。
三角筋や上腕二頭筋に一致します。
臑会は、肩峰角の下方3寸で、
三角筋の後下縁にとります。
三角筋や上腕三頭筋に一致します。
肩髎は、肩関節を90度外転したとき、
肩峰の前後に現れる2つの陥凹部のうち、
後ろの陥凹部に取ります。
三角筋に一致します。
経穴の位置とともに、筋についても関連させて覚えていきましょう。
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03
投球動作のリリース期において、負荷のかかる肩関節周囲の筋肉としては、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の回旋筋腱板が考えられます。
問題の選択肢にある経穴の中で、回旋筋腱板にあたるのは、棘下筋に位置する天宗ということになります。
棘下筋に位置する経穴です。
三角筋及び上腕二頭筋に位置する経穴です。
三角筋及び上腕三頭筋に位置する経穴です。
三角筋に位置する経穴です。
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