あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問62
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問62 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ。
「 65 歳の男性。主訴は肥満。過食によって徐々に体重が増加し、リンゴ型の肥満症と診断された。肥満以外の症状はない。身長 170 cm、体重 85 kg。」
本症例について正しいのはどれか。
「 65 歳の男性。主訴は肥満。過食によって徐々に体重が増加し、リンゴ型の肥満症と診断された。肥満以外の症状はない。身長 170 cm、体重 85 kg。」
本症例について正しいのはどれか。
- BMI 24
- 褐色脂肪細胞の増加
- ウエストとヒップの比は 0.8
- 内臓脂肪の蓄積
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
肥満と診断された場合の基準となるBMIは25以上です。
また、BMIの算出法は体重(kg)/身長(m)の2乗であり、この患者のBMIは85 /(1.7 × 1.7)で 29 となります。
2 .褐色脂肪細胞の増加
褐色脂肪細胞は幼児期に多く存在し、加齢とともに低下していきます。
3 .ウエストとヒップの比は 0.8
リンゴ型肥満の場合、ウエストとヒップの比は男性は1.0以上、女性は0.9以上が診断基準となっています。
4 .内臓脂肪の蓄積
内臓脂肪型の肥満症はリンゴ型体系になりやすく、BMIなどの基準も満たしているため、正答となります。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
02
肥満は、生活習慣病だけでなく、
多くの疾患の原因となります。
BMI(Body Mass Index)は、
身長と体重を元に肥満度を評価するものです。
体重(kg)÷[身長(m)]2で算出されます。
85÷(1.7)2を計算するとおよそ29となりますので、
この症例の男性のBMIは、24ではなく、29となります。
褐色脂肪細胞は、主に鎖骨周辺に分布し、
脂肪を燃焼して熱を産生する働きを持つ細胞です。
加齢により減少するといわれています。
症例の男性は65歳ですので、増加ではなく減少しているものと考えられます。
ウエストとヒップの比は、肥満の体型指標として用いられています。
ウエスト径(cm)÷ヒップ径(cm)で求められます。
この値が大きい場合、
腹部に脂肪が蓄積しているリンゴ型肥満といわれ、
男性が1.0以上女性は0.9以上が目安とされています。
症例の男性はリンゴ型肥満と診断されていますので、
0.8ではなく、1.0以上の値であることが想定されます。
リンゴ型肥満では、
内臓脂肪の蓄積が多くみられるといわれていますので、
これが正解であると考えられます。
肥満の定義や評価に関する問題でした。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
本症例では、主訴は肥満で、リンゴ型の肥満、身長170㎝、体重85㎏というキーワードから、回答を導き出せます。
BMIは、体重÷(身長m)² で計算できます。
本症例の場合、85÷(1.7×1.7)で、85÷2.89=29.4117647 となり、BMIは、29です。
BMIは25以上で肥満となるため、肥満度1に分類されます。
褐色脂肪細胞とは、脂肪を分解することにより、熱産生し、体温調節に関与している細胞です。乳児期に多く、成長とともに減少していきますが、全くなくなるわけではありません。
因みに脂肪細胞には二種類があり、もう一方の細胞は白色脂肪細胞です。白色脂肪細胞は栄養分を貯蓄する働きがあります。
W/H比の求め方は、ウエスト(㎝)÷ヒップ(㎝)です。
肥満型は、リンゴ型と洋ナシ形に分けられていて、
リンゴ型は内臓脂肪型で、W/H比が男性1.0以上、女性0.9以上となり、
洋ナシ型は、皮下脂肪型で、W/H比は男性1.0未満、女性0.9未満となっています。
本症例は、リンゴ型肥満の男性なので、W/H比は0.8ではなく、1.0以上でないと正答となりません。
リンゴ型肥満は、内臓脂肪型となります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問61)へ
第28回(2020年)問題一覧
次の問題(問63)へ