あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問64
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問64 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ。
「 71 歳の女性。主訴は慢性の便秘。最近は硬い便で 4 日に 1 回となった。便意がなく、食欲も減退し口が渇く。腹力もない。病院では機能性便秘と言われた。」
本症例の発生要因を明らかにするために必要な情報はどれか。
「 71 歳の女性。主訴は慢性の便秘。最近は硬い便で 4 日に 1 回となった。便意がなく、食欲も減退し口が渇く。腹力もない。病院では機能性便秘と言われた。」
本症例の発生要因を明らかにするために必要な情報はどれか。
- 食事時間
- 入浴状況
- 水分摂取量
- 残便感の状態
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この過去問の解説 (3件)
01
機能性便秘とは、
大腸そのものに異常がないにも関わらず生じた便秘をいいます。
大腸の蠕動運動機能の変化や排便反射の減弱により生じます。
症例の女性は、食欲が減退しているとのことですので、
食事時間よりも、
食事内容やその量について把握することが必要であると考えられます。
症例の女性は口が渇くとの訴えがありますので、
入浴状況よりも、
水分や食事の摂取量について把握する必要があると考えられます。
水分摂取量が減少している場合、
便秘に傾きやすくなりますので、
必要な情報のひとつであり、
これが正解であると考えられます。
残便感は便秘に関連する要素ではありますが、
すでに3日以上排便がない状態にありますので、
便秘の発生要因を明らかにするために
必要な情報であるとは考えにくいです。
便秘とは、排便が3日以上ない、
または毎日排便があっても残便感が残る状態をいいます。
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02
便秘には、機能性便秘と器質性便秘があります。
機能性便秘は、食事性の便秘や、習慣性の便秘、大腸の運動低下による弛緩性の便秘、また逆に腸管の痙攣による痙攣性の便秘などがあり、
器質性便秘とは、腸管の癒着や炎症、また腫瘍などにより、物理的に起こる便秘をいいます。
本症例では、慢性で、硬い便が4日に一回、便意なく、口が渇き、腹に力が入らないということから、機能性便秘の中でも弛緩性の便秘と考えられます。
症状に起因しているとは言えません。
症状に起因しているとは言えません。
水分の摂取量は、機能性便秘のうちの、弛緩性便秘において重要なファクターとなります。
本症例の原因とは、関係なさそうです。
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03
食事時間と排便が密接にかかわるとは言えません。
2 .入浴状況
機能性便秘であるため、ストレスコントロールに有用な入浴状況が大きく関わるとは言えません。
3 .水分摂取量
水分摂取量と排便の関連は大きく、正答となります。
4 .残便感の状態
便秘で悩んでいるため、残便感が大きくかかわるとは言えません。
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