あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問73
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問73 (訂正依頼・報告はこちら)
足関節捻挫による腫脹を下腿部への施術により改善させる作用はどれか。
- 鎮静作用
- 反射作用
- 誘導作用
- 転調作用
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この過去問の解説 (3件)
01
捻挫とは、
関節に力が加わって起こるケガのうち、
骨折や脱臼を除いたもので、
靭帯や軟骨、腱が損傷しているものです。
関節の腫れや痛みを伴うことがあります。
鎮静作用は、
病的要因により亢進している神経や筋肉に対し、
興奮性を鎮める作用をいいます。
反射作用は、
対応した皮膚に施術することにより、
筋肉や内臓などにアプローチして機能の調整を図る作用です。
誘導作用は、直接患部に施術できない場合、
患部よりも中枢に近い部位に施術することによって
患部の血液やリンパ液の流れを促す作用です。
設問では、患部が足関節であり、
その中枢側にあたる下腿部を施術とのことですので、
これが正解であると考えられます。
転調作用とは、体質を改善する作用をいいます。
手技療法によってもたらされる作用は、
以上のほか、興奮作用、矯正作用などがあります。
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02
あん摩マッサージ指圧施術における治療的作用に関する問題です。
調整作用(興奮作用、鎮静作用)→機能調整
誘導作用(患部誘導法と健部誘導法)→患部及び、炎症部位より隔たった部位の施術による血行促進
鎮痛作用
防衛作用→生体防衛能力の促進
免疫作用→免疫機能の促進
消炎作用→血流改善による防衛能力の促進
転調作用→自律神経系やアレルギーなどの体質強壮を促進
反射作用→反射による組織、臓器機能の促進
があります。
それぞれの作用には重複した作用もありますが、本問題では、足関節捻挫による炎症症状に対する作用なので、誘導作用のうちの健部誘導法ということになります。
調整作用のうちの鎮静作用となります。疼痛や痙攣などに対し鎮静させる作用です。
自律神経の反射路による内臓体性反射などによる機能促進作用となります。
患部から遠隔部に対する施術による血流調整作用です。捻挫による炎症の場合には、炎症患部に直接の施術はできないため、こちらが正答となります。
自律神経失調症やアレルギー症状などに対する体質改善に関する作用です。
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03
2 .反射作用は、内臓への異常が考えられる場合に、表層への反応が現れます。その部位への施術によって内臓の調整を促す作用となります。
3 .誘導作用は、局所の炎症などが強く現れ、直接施術できない状態の症状を誘導する作用です。
今回用いているものと考えられ、正答となります。
4 .転調作用は、はりきゅう理論における、自律神経の失調やアレルギー体質の改善を促し、体質を強壮にするための作用です。
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