あん摩マッサージ指圧師の過去問 第29回(2021年) 午前 問34
この過去問の解説 (3件)
正解は2です。
1、好酸球
好酸球は組織内に侵入する寄生虫に反応する防御システムです。アレルギー反応とも深く関わっています。
2、好中球
病原体である細菌を貪食するのは好中球、及びマクロファージです。
感染初期に見られる反応で、生体の強力な防御システムです。
3、形質細胞
形質細胞は、侵入した抗原に反応してB細胞へと変化するリンパ球系細胞であり、免疫グロブリンを作る役割を持ちます。
4、肥満細胞
肥満細胞は結合組織中に存在する細胞であり、ヒスタミンを細胞内に含んだ顆粒球です。
免疫グロブリンで作られた抗体に対応する抗原が再び体内に侵入した時に、肥満細胞と感作された抗体が抗原と結びつき、同時に肥満細胞内にあるヒスタミンが放出され、アレルギー反応を起こします。
貪食とは、細胞における食作用のことで、
貪食細胞として、マクロファージを指しますが、
その他にも、好中球や単球、樹状細胞などがあります。
顆粒白血球は、好中球、好酸球、好塩基球に分けられます。
このうち貪食作用があるのは、好中球のみで、白血球の半分以上は、この好中球です。
好酸球はほんの僅かしかなく、主に、寄生虫感染時やアレルギー反応時に増加して、顆粒によって攻撃します。
好塩基球もほんの僅かで、抗原抗体反応時に、ヒスタミンを放出します。
因みに、顆粒を持たないのが、
単球で、マクロファージと、樹状細胞があり、
この2つの細胞も、貪食作用を持っています。
正解です。
リンパ球である、
B細胞が分化したものが、形質細胞で、抗体を作ります。
肥満細胞は、アレルギー反応時や炎症時などに、
B細胞から分化した形質細胞が作った抗体によって、
好塩基球と共に、ヒスタミンや、ロイコトリエンを分泌します。
花粉症のメカニズムにも関わっていて、
このヒスタミンによって、血管が拡張したり、鼻水が出たりします。
1 .好酸球は、主に寄生虫感染を中心とした異物の侵入を防いでいます。
2 .好中球は組織内に進出後マクロファージとなって貪食作用が最も強いため、正答となります。
3 .形質細胞は、抗原に対抗する抗体を産生する働きがあります。
4 .肥満細胞は、皮下組織や粘膜下組織で異物侵入を防いでいます。
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