あん摩マッサージ指圧師の過去問 第29回(2021年) 午前 問39
この過去問の解説 (3件)
正解は1です。
1、CRPは、肺炎球菌のC多糖と反応することから「C反応性蛋白質」と呼ばれます。肝臓で生成されており、肺炎球菌のみならず体内の炎症反応や組織破壊が起こると血中に現れるため、炎症マーカーとして検査に用いられます。
2、LDHは、エネルギーを生成する解糖系で働く酵素の一つです。肝細胞内に多く存在しており、何らかの原因で肝細胞が破壊されると血中に漏れ出すため、同じく肝細胞内に多く存在する酵素であるAST・ALTとともに肝機能の指標とされます。
3、γーGTPは、胆道から分泌される肝臓の解毒作用に関わる酵素の一つです。胆道が何らかの原因で詰まることで逆流し、血中濃度が高まります。また、アルコールに強く反応するため、他の肝機能検査と比較して顕著にγーGTPの数値が高い場合、過度の飲酒による肝障害が疑われます。
4、アルブミンは、蛋白質の分類の一つです。単純蛋白質のうち水に溶けやすいものを指します。
血液検査の項目には、
赤血球(RBC)
白血球(WBC)
ヘモグロビン(Hb)
ヘマトクリット(Ht)
血小板
炎症反応の検査項目として、
C反応性蛋白(CRP)
電解質の検査項目としては、
ナトリウム(Na)
カリウム(K)
クロール(Cl)
カルシウム(Ca)
リン(P)
鉄(Fe)
肝機能の検査項目としては、
アルブミン(Alb1)
総蛋白(TP)
総ビリルビン(TBil)
直接ビリルビン(D-bil)
間接ビリルビン(I-bil)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)
腎機能の検査項目としては、
尿素窒素(BUN)
クレアチニン(Cr)
尿酸(UA)
脂質・糖尿病の検査項目として、
血糖値(Glu)
ヘモグロビンA1c(HbA1c)
TGトリグリセリド(中性脂肪)
HDLコレステロール(HDL-C)
LDLコレステロール(LDL-C)
総コレステロール(TC)
となっています。
1 .CRPは炎症の指標となるタンパク質の一種であり、正答となります。
2 .LDHは、乳酸脱水素酵素の略称であり、肝臓・赤血球・筋肉・悪性腫瘍などの際に指標となります。
3 .γ‒GTPは、肝臓の解毒作用に関与している酵素であり、肝炎などの指標となります。
4 .アルブミンは、血中のタンパク質であり、肝硬変やネフローゼ症候群の指標となります。
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